Lifelog~毎日保存したログから見えてくる個性

第21回 出てくる体験・レーザーディスク

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ファッション

じっくりこの『週刊少女コミック』1981年11月5日号(22号)の表紙を見ていると,もう一つ気になることが出てきました。⁠PileDesktop』のモチーフよりももっと無意識で身近なこと。主人公の深町絢が着ている黄緑色のシャツです。このシャツに見おぼえがあるのです。

じつはわたし,黄緑色のシャツがけっこう好きなのです…。まさか自分の好みである黄緑色のシャツまでもが,このイラストの影響かもしれない,そんなことってあるでしょうか? もしそうだとしたら…。なんてことを否定しがたいものがあります。これってやっぱりコスプレでしょうか。

お気にいりのグリーンのシャツ

お気にいりのグリーンのシャツ

懐いちばん好きないろはスカイブルーだと思っていたのですが,なぜかシャツはグリーンを愛用。なぜでしょう。並べてみたら,ボーダーの有無と袖の膨らみの違いはありますが,そっくりな気がします。それよりも問題が!

並べてみていたら,ルパンもグリーンじゃん

並べてみていたら,ルパンもグリーンじゃん

グリーンジャケットのルパン三世。ジャケットとシャツは違う。そりゃそうですね。でもなにか,深層心理が…。ありえん…。

だれかにあこがれておなじ格好をするのは,ファッションの入門としては,もっともポピュラーな入り口です。パンクロッカーのやませみヘア,ヒッピーの長髪,セシールカット,ボブカット,タカアンドトシのトシの坊主頭,皮ジャン,袖のふくらんだワンピース,etc.

それにしてもね~。

と,ふと机の上を見ると,いま読んでいるジョン・アーヴィングの『また会う日まで』の表紙の配色が,この『週刊少女コミック』1981年11月5日号(22号)の配色に酷似している偶然に気づきました。黄緑色と茶色。これは偶然なんでしょうか? 世のなかに偶然などないとしたら,なにかのつながりがあるのでしょうか。たとえば『また会う日まで』って,秋の話なんでしょうか。まだ上巻の50ページくらいまで読んだところなので,よくわかってないんですけど。

ジョン・アーヴィングの『また会う日まで』『週刊少女コミック』1981年11月5日号(22号)

ジョン・アーヴィングの『また会う日まで』と『週刊少女コミック』1981年11月5日号(22号)

配色の酷似は偶然でしょうか。理性は偶然だというものの,悪魔かなにかの「偶然などない」と耳元でささやく声が聞こえるのは気のせいですよ。きっと。

好きなものを見ると好きなものになる。でも不思議なのは,ものを見たときに,まんべんなく好きになるわけではなくて,ほとんど瞬間的に好きなものとそうでないものを選んでいる事実です。好きなものだけを選び分けているところに,ライフログのなにかキーがあるのではないか,と考え始めています。

著者プロフィール

美崎薫(みさきかおる)

夢想家,未来生活デザイナー,『記憶する住宅』プロデューサー,記憶アーティスト。住宅,書斎,机をはじめ,ハードウェア,ソフトウェアの開発をプロデュース。著書『デジタルカメラ2.0』(技術評論社)など多数。