Lifelog~毎日保存したログから見えてくる個性

第32回 並べて観察して関係性を見つける

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関係性の法則を見いだしたデジタル化

先の写真の本棚ですが,その上の段も並べ方にこだわっています。ここにも未読の本が並んでいます。

記事を書くことを意識し始めたときの書棚

記事を書くことを意識し始めたときの書棚

まだ並べ方に試行錯誤していて,色順(緑系⁠⁠,テーマ順(サイエンス系)など,いろいろあります。

パシフィカの名探偵読本1『シャーロック・ホームズ』は,1978年11月の刊行で,かれこれ31年前の本です。筆者はシャーロッキアンですが,その人生を決定づけた本かもしれません。

そこから右に並ぶ並びは,ある法則をもっています。並び方の法則,わかりますでしょうか?

「解答は次回」なんて悠長な話は嫌いなので種明かしをすると,末尾が「ズ/ス/Z/X/S/CE/SE」の並びがあり,背景と題字の色が反転しているのがつづき,やたらと文章の長いタイトルがあり,その先は23冊つづけて末尾が「い」で終わる本を並べてあります。

撮影に入る直前の書棚

撮影に入る直前の書棚

まだ完全にエスカレートしていないのですが,すでに「ス」「い」が増殖しています。

末尾が「ス」

末尾が「ス」

末尾が「ス」で終わる本とDVD。撮影用に既読未読あわせて並べてみました。こういうのはエスカレートします。

いやはや,こんなに末尾が「い」で終わる本があるなんてちょっと驚きですけども,並べてみたらこうなりました。ほんとうは,この下の段にあった本を2冊重複して並べているので,すこし写真撮影のためにずるしてます。

いやいっそ撮影のためと,未読既読取り混ぜて,一段全部いっせいに「い」で終わる本で並べてみました。

撮影中に気分が盛り上がってエスカレート

撮影中に気分が盛り上がってエスカレート

1段ぜんぶ「い」で終わってみました。怒濤の41連発です。

ほっと撮影を終えて一息ついたら...

ほっと撮影を終えて一息ついたら...

補遺がでできました。⁠ス」「い」です。次は「カ」ですかね。

いやいやとはいえ,末尾が「い」で終わる本並びとかってのを探して楽しんでいるのは,なかなか本の読み方(?)としても奥深いのではないでしょうか。この楽しみは,なかなか尽きないです。しかも撮影が終わったら,きっちり「ス」「い」の補遺が出てくる始末。ざっくり本棚を見ていたら,ほかには「ん」で終わる本は多そうです。⁠冒険」⁠永遠」⁠楽園」⁠図書館」⁠入門」⁠NR(ノー・リターン)」⁠表現」⁠陪審員」⁠帰還」⁠次元」⁠精神」⁠タッチダウン」⁠金枝篇」などなど。

関係性を見つけるのは,ほんとうに楽しいのです。

未読本を並べて楽しむ理由は,読了後は速やかに断裁してスキャンしてしまうためです。リアルなものとして整理しておけるのはわずかな期間だけなのです。書棚の本はつねに過渡的な存在で,最終的な整理はコンピュータのなかで行うことになります。

デジタル化以前は,書棚を二重にしたり段ボールに詰めたりして本を殺していたのです。⁠出てくる体験」で関係性を見いだし,活用できるようになってから,本を読む読み方じたいが変わってきたのだと思います。

本棚に並んでいる本の数がデジタル化によって相対的に少なくなり,ぜんぶを一望しやすくなり,並べ換えしやすくなり,結果としてなにか関係精を見いだす遊びというかゆとりができてきたのです。

著者プロフィール

美崎薫(みさきかおる)

夢想家,未来生活デザイナー,『記憶する住宅』プロデューサー,記憶アーティスト。住宅,書斎,机をはじめ,ハードウェア,ソフトウェアの開発をプロデュース。著書『デジタルカメラ2.0』(技術評論社)など多数。