Lifelog~毎日保存したログから見えてくる個性

第36回 一日を彩るソフトウェア

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夕焼けを見る

今回は,このなかで,最新できたてほやほやのシステムをとりあげたいと思います。それが,⁠夕焼けの時刻に壁紙を夕日の写真に変更するシステム」です。

一番最初の写真をご覧いただいている方はおわかりかと思いますが,筆者は比較的写真/画像系の好みは激しく,基本的に好きなものしか好きでなく,好きになったらほとんど変更の必要性を感じないタイプの人間です。

したがって,いま使っている壁紙は,5年くらい同じものを使っています。

と記憶で書いて,ほんとうにそうか確認したところ,いま使っている壁紙は,1999年12月13日から使っているようです。もう10年にもなります。10年見ていると当然飽きるわけですが,飽きてもいまよりよいものがないのなら,いまのを使うか,というふうに落ちつくわけなのですが,それでもやっぱり飽きるときには飽きるわけです。

飽きたのかそうでないのかはっきりしろよという感じです。そこで考えたのは,ときどき別の壁紙にしたい,ということでした。たいていいつもはいつもおなじ壁紙でよいのだけど,なにかのタイミングで変えたいと考えました。特にむずかしいのが,どんなタイミングで壁紙をどのくらいのあいだ変えるか,です。

夕焼けシステム

当然こんなことは手作業でするわけではないので,なにかのルールを考える必要があります。

そんなときに,Webを見ていたら,夕日の沈む前後1時間を, ⁠The Golden Hour」とか「The Magic Hour」呼ぶことを知りました。

なにかときどき特別のことがらを行うのに,ゴールデンアワーの1時間はロマンチックで悪くないタイミングです。普段書斎にこもっていて,空を見上げないと来ればなおさらです。

この時間にWebから夕焼けの壁紙を取ってきて表示するのはどうだろうか,と考えました。以前に渡邊恵太さんが,Webカメラを色画素として使った ⁠借景カケジク』を提案していましたが,そこからの連想もありそうです。

日没の時刻は,当然,毎日変化します。まだ名前のないこの「黄昏の時刻に壁紙を夕日の写真に変更するシステム」では,変化する日没時刻をWebで取得し,その日の日没時刻にあわせてこれもWebから夕焼けの写真を取得してきます。

夕日システム。

夕日システム。

日没時刻にあわせてGoogle画像検索で夕日の写真を取得して,マジックアワーの1時間だけ壁紙にしています。

バックグラウンドの検索エンジンには,ちょうど色検索をできるようになったGoogleの画像検索を使ってみました。やがて適当なWebカメラを見つけたら,それを使うことも視野に入れてみたいと思います。

このシステムの応用としては,Flickrなどから写真を取得して,その撮影時刻に壁紙を変更する処理も考えられます。インターネットサービスにそんなのありますね。

昨日のローカルファイルの撮影時刻を見るようにして,それを壁紙にすれば,これも渡邊恵太さんの『Reflective Desktop』に近い機能を実現できます。

追記:この「黄昏の時刻に壁紙を夕日の写真に変更するシステム」を,『黄昏壁紙/TwilightWallPaper』と名づけて実装しテストリリースしました

著者プロフィール

美崎薫(みさきかおる)

夢想家,未来生活デザイナー,『記憶する住宅』プロデューサー,記憶アーティスト。住宅,書斎,机をはじめ,ハードウェア,ソフトウェアの開発をプロデュース。著書『デジタルカメラ2.0』(技術評論社)など多数。