ライフハック・プラクティス ~仕事の生産性を上げる習慣~

プラクティス:15「ふりかえりで明日につなげる」

2008年9月16日

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

Todo「明日から試してみる」

「うまくいくため」のアイデアのうち,どれを明日から試してみるか選んでください。

欲を出してどれもこれもやってみようとすると,負担が大きくなってどれもやれなくなってしまうので注意しましょう。

チームでやる場合は,どれを試してみるかをドット投票で決めるという方法もあります。ドット投票とは,各自が試してみたいアイデアにドット(印)を付けていき,ドットが多いアイデアを優先して試してみるというやり方です。

誰が率先して試してみるか決めておくのも有効です。責任者不在のままだと,誰かが試しているだろうと思って誰もやっていないという結果になってしまいます。次のふりかえりの時に,試してみた結果を報告する人が決まっているとそういった心配が無くなります。

Todoの結果を次のふりかえりでフィードバックしましょう。試してみて「うまくいったこと」⁠やっぱりうまくいかなかったこと」が出てくるはずです。

ふりかえりを繰り返していくうちに「うまくいったこと」が洗練され,⁠うまくいかなかったこと」の問題の本質が見えてくるでしょう。

そして,自分達が成長していると実感するころには「ふりかえり」が空気のような存在になっているはずです。

こんな時に役立つ

コミュニケーションを深めてチームを成長させる

現場のチームで定期的にふりかえりを行うことでコミュニケーションが深まります。

うまくいったこと,うまくいかなかったことを共有し,改善策をみんなで考え新しいことをどんどん試していくといった理想のチームを作ることができるでしょう。

チームがうまくいってない場合,その原因の多くはコミュニケーション不足にあります。

コミュニケーションがとれていないと,何が問題かが見えてきません。そのまま小さな問題を放置していると,進めていくうちに大問題に発展してしまいます。

こまめにふりかえりを行って,チームメンバーからのフィードバックを集めなければいけません。

ふりかえりをすれば,自分達がどこに向かって進んでいるのかが分かってきます。

コラム(正直で感情的であること)

子供は正直で感情的だとつくづく思います。

うれしいことがあると飛び跳ねて喜びます。悲しいことがあると大声で泣き叫びます。

しかし,大人になるにつれ感情を表に出さなくなりました。社会にでるということは多少のことは我慢して自分の中で解決しなければいけないと教えられてきたからなのかもしれません。

しかし,忘れてはいけないことは「人は正直になるべき」ということです。

不満やイライラを溜めた状態で仕事をしていてもうまくいくはずがありません。

正直に何がうまくいかないのか? その原因は何なのかを表に出すことが大切です。

このことは,ふりかえりでも同じです。正直に自分の思いを表に出さなければ,正しいフィードバックをえることができないからです。勇気を持って正直になりましょう。

落とし穴に注意

プラクティス:8「失敗を恐れない」で紹介しましたが,やってみないと分からないことがたくさんあります。⁠うまくいかなかったこと」の改善策も必ずうまくいくとは限りません。しかし,やってみてどうだったかを発見することが大切なのです。

プラクティス:10「時間割を作る」で紹介しましたが,時間割を作ってふりかえりの習慣を作りましょう。毎週いつふりかえりをするか決めておき,習慣にしましょう。

著者プロフィール

太田憲治(おおたけんじ)

アジャイルスピリッツで仕事を効率よく進めるブログ「eXtreme Gadget」を運営するほか,仕事に役立つWebサービスの開発を行っている。代表的なものに「StartCommand」「D3timer」がある。関西ライフハック研究会のコミュニティも主催している。gihyo.jpで「GTDでお仕事カイゼン!」の連載を執筆。共著として「Life Hacks PRESS Vol.2」もある。

URLhttp://gadget.cre8system.jp/

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