TechConの魅力~エンジニアに伝えたいこと
- Q:2019年がスタートし,
いよいよ平成の次の元号を迎えます。これからは, 昭和, 平成, そして, 次の世代のエンジニアたちが活躍する世界になるわけです。最後に, 小林さんが考える, これからのエンジニアに求められること, また, 世代を越えたエンジニアの融合について教えてください。 小林:すごく大きな話題で難しいですね
(笑。 まず,
自分たちが過ごしてきた時代を振り返ると, 私たちの世代は, エンジニアリングに触れる機会, また, 実際に開発を行う機会は, 社会人になるまでほとんどなかったように思います。 一方,
今の時代, たとえば2018年という年で見ると, 社会人になる前どころか, 今では, 子供のときからエンジニアリングに触れる機会は多くあります。プログラミングを例に取ると, Scratchやマインクラフトなど, 手軽に触れる時代です。 また,
今の新社会人や20代のエンジニアたちを見ても, Webプログラミングが流行ったあとで, 誰もが気軽にプログラミングできる時代を過ごしています。 これら経験値の観点で言うと,
私たちと比べて, 今の若手エンジニアや子供たちが社会人になったときの (エンジニアリングスキルの) ベースは格段に高いと言えるでしょう。 ベースが上がっていることについては,
私たち上の世代の人間が, これまで以上に技術を追い続けていかなければいけないという危機感はあります。 一方で,
手軽に触れたり, フレームワークなどブラックボックス化された技術が増えたことで, その裏側にある仕組みを知る機会が減ったのは, 若い世代のエンジニアに多い傾向です。 私にとって,
仕組みを知るということは単に技術力が上がるだけではなく, たとえば, 想定しないトラブルが起きたときの対応力につながると考えています。ですから, 若いエンジニアたちには仕組みを知る意識を持ってもらいたいですね。 このように,
時代時代で積んできた経験や周辺環境は大きく異なります。ですから, 各世代のエンジニアがその違いを理解したうえで, シニア・ 若手, それぞれの強みを融合できるようにしていきたいです。また, DeNAはその環境を提供できる企業になりたいですね。 - Q:最後に,
技術責任者から改めてTechConの見どころをお聞かせください。 - DeNA TechCon 2019
- https://
techcon. dena. com/ 2019/
小林: まず,
2018年私たちが実施したオンプレミスからパブリッククラウドへの, クラウドシフト。その裏側を公開しますので, これからクラウドシフトを検討している方はもちろん, すでに実施されている方にも, 運用のヒントを見つける場として参加していただきたいです。 また,
おもしろいところでは, ゲーム開発エンジニアが, オートモーティブ事業本部に移籍し, それまで培ったスキル・ ノウハウ・ マインドを活かして, どのように開発しているかを話す 「ゲーム開発者からMaaS開発者へ ゲーム開発のノウハウを活かして移動体情報配信システムを作ってみた」 というセッションを用意しています。 既存の領域で壁や限界を感じているエンジニア,
あるいは, 新しい領域に踏み出したいけど, その勇気がないと感じているエンジニアにはぜひ聞いてもらいたいセッションです。 その他,
AI, IoTといった基礎技術, オートモーティブやヘルスケア, ゲームなどの事業領域に関しては, 事業部別の話題から, 各事業部共通の話, SWET (Software Engineer in Test) など, DeNAの中の話もたくさんお伝えできます。技術を学ぶ場としてだけではなく, 技術を使って事業をどうドライブしているのか, その1つの例としてのDeNAを知ってもらえたら嬉しいです。 今回のTechConは一回きりで終わらせるのではなく,
これをスタートに継続したつながりを提供したいと考えています。具体的な内容は弊社の公式技術アカウント 「DeNAxTech」 にて発信していますので, ご興味のある方はぜひフォローしてみてください。 - ――ありがとうございました。
(後編に続く)