インタビュー

ISUCON11を獲るのは誰だ?!ISUCON予選突破注目チームに迫る!

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初出場チーム

最後に初出場(または初出場者在籍)で本選通過したチームの中から,今年こそは出場,pizza cat,undefinedの3チームにインタビューを行いました。

今年こそは出場

人数3人
メンバーyuki2006y0zabtk
プロフィールyuki2006 とy0zaは毎年チームでISUCONに参加していました。残念ながら,昨年は応募締め切りに間に合わず出場できないという事態に……。今年こそは(予選に)参加したいという願いをチーム名に込めたところ,まさかの予選突破,本選出場。btkは以前から出場したい思いがあり,yuki2006との競技プログラミングでのつながりから3人目のメンバーとして参加することになりました。
①の回答

率直に実装量が多そうだと感じました。序盤の方針として,btkはコードのGit化やデプロイスクリプトの作成,y0zaはボトルネック計測のための準備,yuki2006はマニュアルやコードの通読のようにタスクを振り分けました。

序盤のタスクが完了したら,ログ計測の結果からボトルネックとなっているエンドポイントを特定し,各自それを改善していくという方針で進めました。

②の回答

ベンチマークが厳しい,ベンチマークのエラーメッセージから問題箇所を割り出すのに苦戦した印象があります。N+1の改善が難しかったり,できたとしてもあまり改善がなかったり……。過去問と比べて典型的なアプローチが効きづらかったのが難しいと感じました。

工夫した点として,ローカル環境でクロスコンパイルしたGoのバイナリをサーバにデプロイ,各種サービスの設定ファイルの反映と再起動,ログを一括ダウンロードするスクリプトなどを作成しました。

③本選に向けての意気込みを一言!

いい感じに優勝したいと思います!(yuki2006)

初出場なのでチームメンバーに迷惑をかけないように頑張ります!(btk)

優勝したらビール1000本買います!(y0za)

pizza cat

人数2人
メンバーmiArmadaSuit
プロフィール会社の先輩(ArmadaSuit⁠⁠・後輩(mi)チームです。miは組み込みがメインでしたが最近はインフラやバックエンドなどをやるようになってしまいました。ArmadaSuit はフロントエンドからバックエンドまで広くやっています。
①の回答

私たちはISUCONに向けてとくに何も準備はしていませんでした。そのため,ISUCON用に何か方針を決めた,ということはなく,普段の仕事で気を付けていることを行った,というのが正直なところです。ただ,時間制限が結構大変だと思いましたので,思いつきで対応しないように気を付けました。

②の回答

とくに方針は決めませんでしたが,最終的にはmiが手を動かし,ArmadaSuitがボトルネックを読み解く,という分担になっていました。プロファイラなどもあまり使わずナイーブに問題を解いていたので,もう少し工夫できればよかったと思っています。

③本選に向けての意気込みを一言!

pizza catという,いかにもな名前を付けてしまったな~と思っています。とりあえず好きなものでいいか,という判断がよくなかったです。sushi dogのほうがよかったかな~。がんばります。

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人数3人
メンバーyumechi,mosmos21,pxfnc
プロフィール勉強会で知り合った仲のいいメンバー3人でチームを組みました。所属する企業や技術領域,得意な言語も異なるチームだったので,共通言語としてRustをゼロから勉強して挑戦しました。ISUCONへの参加動機としては,コンテストに出場する過程で,いろいろな方法を試したり,学ぶことです。週一オンラインで集まって勉強の成果発表をしつつ,和気あいあいとした雰囲気で準備をしてきました。
①の回答

最初に感じたこととしては,割とサクサクと動くサービスだったので,改善できるポイントが見つかるか不安でした。チームメンバーはyumechi以外初参加だったので,レギュレーションを読み込み,加点ポイントや注意点を熟読しました。

とりあえずの方針として,過去問をやったときにAPIサーバとDBを分けるということをしていたので,まずその分割をしました。

そのあとはDBログの解析をyumechiが,サーバログの分析をmosmos21が,コードリーディングをpxfncが担当する形に自然となり,N+1クエリや発行回数の多いクエリを地道に改善していきました。

②の回答

慣れていればもっと簡単にできた部分が多かったように思いました。過去問を使って練習をしてきましたが,見えているものの改善できない問題もいくつかありました。具体的には,DBのCPU負荷が高くなる問題や画像配信の最適化に対する対応がいまひとつでした。

また,事前に勉強してきたもののRustのコンパイルがなかなか通らず苦戦しました。

チームとして大まかな方針を決めるなどの工夫をしなかったものの,チームメンバーが見えている問題をコツコツ取り組みました。結果的に改善した点がスコアに反映されました。

③本選に向けての意気込みを一言!

元々勉強目的でコンテストに参加していたので,正直なところ驚いています。本選に向けて勉強を続けていきますが,本選が終わっても学び続けていきたいです。

予選以上にベストを尽くして,良い結果が出るよう頑張ります!

いよいよ本選!栄冠はどのチームに輝くか

いよいよ2021年9月18日にオンライン本選が開催されます。今回ご紹介した14チーム以外に,スコア上位,100万を超えたshallowverse(1464232⁠⁠,都営三田線東急目黒線直通急行日吉行(1026200)の2チームをはじめ,注目チーム計30チームが登場します。

どんな問題が発表され,各チームどのように取り組み,スコアを獲得していくのか,今年もまたエンジニアたちのアツいチューニングバトルが見られることでしょう。

ISUCON11本選LIVE(YouTube Liveにて配信予定)
2021年9月18日(土)10:00~18:00(JST)
https://www.youtube.com/watch?v=88EyI6xhq98

gihyo.jpでは,本選終了後,優勝チームへの個別インタビューも予定しております。お楽しみに!

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室部長代理。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属,同誌編集長(2004年1月~2011年12月)や『Web Site Expert』編集長を歴任。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)の責任者として,イベントやWeb・オンライン企画を統括。現在は,技術評論社の電子出版事業を中心に,デジタル・オンライン事業を取りまとめる。社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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