「組込みプレスセミナー」レポート

#6 組込みデータベース、選定ポイントと適用事例

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「小さい」「軽い」「速い」がコンセプト

株式会社ユビキタス営業部
FAEマネージャ 木村好徳氏

株式会社ユビキタス 営業部 FAEマネージャ 木村好徳氏

ユビキタスとは、その存在を意識することなく、いつでも、どこでも、だれでも使えるインタフェース、環境、技術のことを意味します。これを社名に選び、ネットワーク関連ソフトウェア開発分野でソリューションを提供するのがユビキタスです。2001年5月、日本で誕生し、2007年11月にはジャスダック NEO市場に上場しました。⁠小さい」⁠軽い」⁠速い」をコンセプトに、TCP/IP v4&v6やUPnP DAなどのネットワーク製品、SSL/TLSを初めとするセキュリティ製品、USB Host、Filesystemといったコネクティビティ製品など、多彩な分野の製品をラインナップしています。

開発現場の改善にデータ管理ソリューション

スピーカーとして登場した木村氏は、経済産業省が2008年に発表した組込みソフトウェア産業実態調査報告書を引用して、組込みソフトウェア開発で改善すべき項目として、次の4つを挙げました。

  1. 設計品質の向上
  2. 開発効率の向上
  3. 新製品の開発
  4. 開発期間の短縮

アプリケーションの規模は平均284万行と年々大きくなり、ハードウェアの性能向上、ネットワークの接続性向上などから、組込み機器はインテリジェント化の様相を呈しています。携帯電話一つ取ってみても、そこで扱われるデータ量は飛躍的に増大しています。そうしたデータを適切に処理し、システムリソース削減に貢献できるのが、組込みデータベースの導入というデータ管理ソリューション、と木村氏は語ります。

組込みシステム向けデータベース DeviceSQL

同社の組込みシステム向けデータベース DeviceSQLはまさにこのニーズに対応すべく開発された製品です。

フットプリント最少24キロバイトと極めて小さいDBエンジンを有し、SQLのプリコンパイルとDBエンジンのライブラリ化、マルチプロセス・マルチスレッド対応で、省リソース、高性能を実現します。

また、複雑なデータ操作をDeviceSQLというOracle PL/SQLに準拠したSQL言語で記述、それをC言語へ変換して利用可能。これにより、生産性の高いプログラミングが行えるとともに、プログラム制御とデータ操作が分離できます。

さらに、データはインメモリと各種永続ストレージ双方を利用できるため、デバイスのニーズに応じてデータを最適な形で配置することが可能で、パフォーマンス、リソースの最適化および消費電力低減に貢献できます。

加えて、アーキテクチャが柔軟なため、フットプリント最小化のため必要な機能だけを実装したり、独自のストレージ・デバイスに対応させたりと、カスタマイズを施すことも可能。

そして何より、あらゆるCPU、OSをサポート可能なポータビリティを有しており、プラットフォーム依存を局所化するとともに、ローエンドからハイエンドまですべての製品ラインに対応することができます。

DeviceSQLの適用事例

木村氏は、⁠DeviceSQLを採用した顧客企業は、大幅なコードや工数の削減、ソフトウェア品質の向上を享受している⁠と、製品が適用されたケースも複数紹介。それまでは撮影パラメータや時間認識だけでよかったものの、シーン認識、顔認識、場所認識、撮影者認識などと扱うデータが増大したためC言語でのデータ管理が困難になったデジタルカメラでの事例や、多品種少量生産に対応するために、データベースでハードウェアの相違を吸収するプログラムを組込みし、アプリケーションの共通化を図った事例などを具体的に解説しました。