パソナテックカンファレンス2008レポート

1日目PM 「エンジニアが創る企業の新たな競争力~意識調査結果から紐解く,エンジニア力を競争力へと昇華するモチベーション・ポイント~」

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PART 2:ITエンジニアの教育,そして未来

15分の休憩をはさんだ後,後半がスタートしました。後半は前半で討論された内容を元に,フリーディスカッションの形で,おのおのが感じること,またそれに対するコメントや意見をぶつけ合うスタイルで進みました。

まず,最初に,前半の最後に取り上げられたワークスタイルという展開から,では,実際にITエンジニアを教育することについてどう思うか,とういことについて,Linuxアカデミー学校長の立場から,濱野氏がコメントしました。

「私たちのようなスクールでは,どうやって教育するかというのが本当に大切だと感じています。たとえば,パソナテックさんに登録したスタッフの教育1つとっても,即戦力として働けるようにするにはどうすればいいか,具体的なスキルセットはどうするのか,など非常に悩ましいところです。IT業界のように,覚えるべき内容が日々更新される場合,一過性の技術ではなく,普遍的に活かせるものを教えていくことが重要だと感じています⁠⁠。

独自の教育論を展開する山崎氏

独自の教育論を展開する山崎氏

これに対し,山崎氏は「実は,企業から見て仕事ができるエンジニアというのは,スキルを持っていることよりも⁠責任感⁠を持っていることなのではないかと思っています。つまり,自分が与えられた場面・与えられた課題に対して,解決することを最優先に考えられること。たまに勘違いしてしまうエンジニアを見かけるのですが,スキル優先で考えてしまって,技術ドリブンで物事を解決しようとしてしまう人がいるのです。その結果,効率が悪くなったり,利益面で損失することが起こりえます。これは企業側から見ればこれはメリットどころか,デメリットでもあるわけです。

なので,スクール側で教育するというよりも,どうやって仕事をするべきか,また,その学び方について教えることも大事なのではないかと考えています」と意見を述べました。

「さらに言えば,本当の意味でエンジニアとして成長していくのであれば,一度営業職のように,対クライアント,対ビジネスというポジションを経験することが重要ではないかと感じています。これによって,技術のみではなく,広い視野で物事見て判断できるようになるからです」と述べました。

濱野氏も「おっしゃるとおり,企業という利益追求体において,経営側とエンジニア側が同じゴール(企業の利益)を目指せるようになることが大事です。そうなるためには,お互いがパートナーであるという認識を持てる環境作りをしていくことが1つのカギになりそうですね。スクール側でも,それを意識した教育モデルというのを考えていく必要があると思います」と返し,これからのIT業界の目指すべき姿についてまとめました。

日本にエンジニアが集まる未来に

最後に,本カンファレンスの主催の代表でもある森本氏が「現在,エンジニアのあこがれとして⁠シリコンバレーで働くこと⁠という声をよく聞きます。これはまさに本音である一方で,私たち企業側,経営側の人間からすれば,自分たちに対しての意見とも取れるわけです。ぜひ3年後,5年後を見たときに,シリコンバレーではなく,日本で働きたい,日本のあの企業で活躍したい,と多くのエンジニアに期待される,そういう環境作りを目指していきたいです。そのためにも,経営側とエンジニア側の理想的なパートナー作りを実現するお手伝いをできればと思っています」とコメントし,パネルディスカッションの締めの言葉としました。

締めの言葉を述べる森本氏

締めの言葉を述べる森本氏