レポート

「検索の進化がユーザを進化させ,ネットを進化させる」Google副社長Marissa Mayer氏プレスミーティング

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今後の検索システム

こうしたユーザの動きに合わせて,検索システムも変わっていかなければなりません。そのためのキーワードとして「COMPREHENSIVE」⁠統括的に検索結果をまとめる⁠⁠,⁠RELEVAN」⁠関連づけの強化⁠⁠,⁠INNOVATE」⁠新たな検索のモデルを創造する)の3つが必要であると言います。

3つのキーワードを実現するためには,より簡単に使え,より個人の志向に合わせ,ユーザが学習するよりもサーチエンジンの方がより進化すべきである,とのこと。

3つのキーワードを実現するためには,より簡単に使え,より個人の志向に合わせ,ユーザが学習するよりもサーチエンジンの方がより進化すべきである,とのこと。

これらを実現する例として,さらにいくつかの試みが紹介されました。

Google Suggest 2.0

現在のGoogle Suggest(入力クエリの補完機能)を一歩進め,クエリを入れると検索結果の表示はせず、ダイレクトに目的のページに飛ぶ。現在英語版のみで提供中・

Voice Search

スペルを知らなくても声でクエリを入力できる機能。英語でのみ提供中。サービス提供前に,ある地域でフリーダイヤルで音声による質問事項を募集したそうで,そのときに訛りや発音についての多くのサンプリングができたとのこと。ただ,現在のところ「アメリカ英語」に限るそうです。

地域を考慮した検索結果表示

検索者のIPなどから地域を判断し,検索結果に反映させる機能。たとえばレストランの名前を検索した場合などに有効とのことです。

翻訳検索の進化

同社の翻訳部門では,現在40もの異なる言語をそれぞれ組み合わせて相互に翻訳可能な状態にしているそうです。これは,検索内容によってある言語に多くの情報が偏っている場合に対応するため,そうした「言語の壁」をユーザに意識させないことを目指すとのこと。

日本語での検索結果をアラビア語に翻訳して表示した例。たしかに「アニメ」は日本語の情報が多そうです。

日本語での検索結果をアラビア語に翻訳して表示した例。たしかに「アニメ」は日本語の情報が多そうです。

画像検索の強化

画像を検索する際,目的のイメージを言葉で表しきれないことがよくあります。たとえば月の満ち欠けを表す「月齢」といった単語を知らなくても,単に「月」と入れるだけで,さまざまなイメージを表示することができるよう手助けします。

ツールの進化をネットの進化につなげたい!

最後に,こうした検索システムやツールが進化していくことで,ユーザ一人一人がネットに働きかける可能性が増え,さらにネットが新しい方向に進化していく,変えていく,この循環を作るための手助けをしていきたい,と話を結びました。

ユーザのネットへのコミットを手助けする例として,Google Moderatorを採用したオバマ大統領の「タウンホールミーティング」を紹介。元々はGoogleの内部ツールであったModeratorは,講演を行いながら聴衆の意見を集め,アンケート投票などができます。

ユーザのネットへのコミットを手助けする例として,Google Moderatorを採用したオバマ大統領の「タウンホールミーティング」を紹介。元々はGoogleの内部ツールであったModeratorは,講演を行いながら聴衆の意見を集め,アンケート投票などができます。

検索クエリの数や地域の統計情報を提供するFlu Trends。現在米国,メキシコ,オーストラリア,ニュージーランドで提供中のサービスで,たとえば「新型インフルエンザ」で検索された数と,実際の感染者数の地域別数に非常に強い相関関係が表れたとのこと。

検索クエリの数や地域の統計情報を提供するFlu Trends。現在米国,メキシコ,オーストラリア,ニュージーランドで提供中のサービスで,たとえば「新型インフルエンザ」で検索された数と,実際の感染者数の地域別数に非常に強い相関関係が表れたとのこと。