レポート

第1回Webエンジニアバトルロワイヤルレポート―注目Webエンジニア,クリエイター達が「Webサービスとものづくり」について語った熱い夜

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イベント支援ツール招待くん 株式会社ジュノウ 伊藤貴史氏

6番目は,株式会社ジュノウ 伊藤貴史氏によるイベント支援ツール招待くんの発表が行われた。伊藤氏は「元々,社内の同僚の結婚式パーティの出欠を取りたかったのが目的」と話したように,⁠招待くん」は,ITやWeb関係者ではない人でも手軽に,誰もが使えるようなサービスとして作ったとのこと。

そのため,OpenIDなどの認証実装は行わず,シンプルに登録のみを行い,それらのリストをCSVなどで出力するだけの単機能のサービスとなっている。

「技術者だけではなく,誰もが使いやすいサービスを目指す」と話した伊藤氏。

「技術者だけではなく,誰もが使いやすいサービスを目指す」と話した伊藤氏。

具体的には,使い捨てSNSというようなイメージを思い浮かべて,1つのイベントに対して1つのページを発行し,そこに書き込みが行えるようにしている。これにより,ユーザのID/パスワードは必要なく,誰もがURLに直接アクセスすることで使えるようになる。

シンプルな作りである一方で,インターフェースは馴染みやすいものとなっているのが特徴。

シンプルな作りである一方で,インターフェースは馴染みやすいものとなっているのが特徴。

Blogopolisの平面分割手法 浜本階生氏

7番目は,サービスリリース直後,はてなをはじめとしたネット上で非常に注目を集めたBlogopolisを開発した浜本階生氏によるLTが行われた。Blogopolisとは,各種ブログをビジュアライズして検索できるシステムで,2次元と3次元をうまく利用した表現が特徴となっている。

オープニングからBlogopolisを使って,クックパッド関連のブログをサーチするデモを行った。

オープニングからBlogopolisを使って,クックパッド関連のブログをサーチするデモを行った。

今回は5分という短い時間だったこともあり,Blogopolisの中から「平面分割手法」にフォーカスして解説が行われた。

Blogopolisの平面分割のポイントは,⁠ボロノイ図」「疑似築道法」の2つの手法を使っている点。まず,ボロノイ図を利用して平面空間を分割していき,分割したものをさらに見栄え良くするために浜本氏自身が考えた「疑似築道法」という,道路のように分けて表現する方法を利用している。また,あたかも疑似生活空間である「自然」さを表現するために,不定形・非対称・自己相似といった点にも考慮したそうだ。

今回は平面分割のみのプレゼンとなったが,会場からは細かな表現方法についての質問が多数挙がるなど,注目度の高さが伺えた。

途中,複雑な数式を使ったプレゼンが行われるなど,まるで大学の講義を聴いているような発表だった。ボロノイ図の詳細については,同氏のブログエントリなども合わせて参照してほしい。

途中,複雑な数式を使ったプレゼンが行われるなど,まるで大学の講義を聴いているような発表だった。ボロノイ図の詳細については,同氏の<a hre

音によるUIの構築と破壊 クックパッド株式会社 根岸義輝氏

最後は,主催者でもあるクックパッド株式会社根岸義輝氏が「音によるUIの構築と破壊」と題して,GreasemonkeyおよびHTML+JavaScriptのUIを利用した,音を媒介にした表現技術について発表した。

なんと根岸氏はこの日が28歳の誕生日。会場全員からお祝いされた。

なんと根岸氏はこの日が28歳の誕生日。会場全員からお祝いされた。

まず,可聴化について,音の出し方の3種類として「音を生成するFlashへのブリッジ」⁠MP3,Firefox+QuickTimeによる再生速度変更」⁠base64エンコードされたMIDIをJSで動的生成」という方法について説明した。その他,ゲームへの応用などについて触れた後,実際に,プレゼンテーションデータを使った音のビジュアライゼーションのデモを行った。

このデモでは,根岸氏が発する音をマイクから拾い上げ,その音量に合わせてプレゼンデータに表示される文字表示が変化するというもの。

「音のビジュアライゼーションはこれからの領域」と根岸氏も話すように,今後の展開に期待したい内容だった。

実践では,根岸氏が発する音に応じて,表示される文字列が異なる,リアル感溢れるプレゼンテーションとなった(画面のブレがその様子⁠⁠。

実践では,根岸氏が発する音に応じて,表示される文字列が異なる,リアル感溢れるプレゼンテーションとなった(画面のブレがその様子)。

飛び入りですみません~訊いていたら発表したくなった2009~ 株式会社Abby代表取締役 米林正明氏,株式会社キャピタルアセットプランニング係長相当 片山暁雄氏

さて,以上8組でLT大会は終了……となるところが,今回,浜本氏の応援に来ていた株式会社Abby 米林正明氏,株式会社キャピタルアセットプランニング 片山暁雄氏の両名から,⁠ぜひプレゼンを行いたい」という要望があがり,急遽最終組として登場した。

「スミマセン!皆さんのLTを見ていたら僕たちも発表したくなりました」と乱入した米林・片山両名。

「スミマセン!皆さんのLTを見ていたら僕たちも発表したくなりました」と乱入した米林・片山両名。

この両名は,先のSeasar Conference 2009 Autumnにて「T2ハックス!」と題して,JavaフレームワークT2を使ったデモを行った。そのときに発表した,T2を利用した遠隔ピアノ演奏サービスについて,実際に会場にいる参加者を含めて演奏を行えるデモについて紹介された。

具体的には,Flexクライアントからの入力を,AMF(ActionScript Message Format)を利用して,HTTP/HTTPS経由で転送し,Java Objectしてサーバに転送される仕組みとなっている。このアーキテクチャに,T2と呼ばれるJavaフレームワークを利用している。

会場からのノートPCからもアクセスしながら,その場で簡単なネット経由でのピアノセッションが実現できた。

会場からのノートPCからもアクセスしながら,その場で簡単なネット経由でのピアノセッションが実現できた。  会場からのノートPCからもアクセスしながら,その場で簡単なネット経由でのピアノセッションが実現できた。