大規模開発時の品質向上をいかに実現するか ─ 実践的なアプローチを考える
エクスモーションの渡辺博之氏をモデレータに迎えて行われたのは、
品質6特性のどれを重視するかはドメインによって変わる
第2回組込みプレスセミナーの最後は、
左:エクスモーション 専務取締役 渡辺博之氏
右:デンソー ITS技術2部 第3技術室 グループリーダー 間瀬研二氏
左:日立情報制御ソリューションズ 主幹技師 飯島三朗氏
右:エクスモーション 山内和幸氏
まず渡辺氏から問いかけられたのは、
間瀬氏も飯島氏の意見に同意しつつ、
山内氏はISO/
こうした開発者向けの品質特性を軽視することは、その後の開発に大きな影響を及ぼします。たとえばある機能を実装する必要が生じたが時間がないといった場合、ユーザーの要求を実現することが最重要であり、それによって保守性や移植性が犠牲になるのは珍しいことではないでしょう。こうしたことが続くと、保守性が大きく損なわれる結果となり、次に手を入れるのが難しくなるというわけです。
ただ、場合によっては開発者向けの品質特性を考えないケースもあり得ると飯島氏は述べます。
大規模開発の難しさとは
続けて渡辺氏は
まず飯島氏は
カーオーディオのアプリケーションを担当していたという間瀬氏は、
規模が大きくなると把握するのが困難になり、それが品質向上や維持の難しさにつながっていくと語るのは山内氏。こうした規模の問題に加え、開発に携わる人が増えることの難しさも大きいと言います。
最後のまとめでは、まず飯島氏が
間瀬氏は
山内氏が指摘したのはアーキテクチャの重要性です。プロセスや組織としてできる品質向上もあるが、大規模なシステムでは
最後に渡辺氏がトークセッションをまとめます。