レポート

西海岸だけじゃない!ニューヨークのITベンチャー:Web2.0 Expo New York 2009レポート(その2)

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ユニークなスタートアップたち

このhunchの他にもニューヨークを拠点とする他のユニークな5つのITスタートアップを紹介したい。

Etsy

図3 Etsy

図3 Etsy

Etsyはカタリーナも投資しているECサイトで,ハンドメイドの商品が売買できる。アートが盛んなニューヨークならではともいえるサービスだ。

20x200

図4 20x200

図4 20x200

20x200はアート作品のECサイト。Etsyが手作りの一点ものを中心とした売買サイトだが,こちらは写真やシルクスクリーンなどある程度数量が作成できるアート作品が販売されている。同じ作品でも小さいサイズのプリントは20ドル程度と手頃だが,大きいサイズになるにつれて値段が高くなり,購入できる人の数も限られてくるという仕組みになっている。

foursquare

図5 foursquare

図5 foursquare

forusquareはロケーションを軸としたtwitterのようなソーシャルサービス。特定の場所を既定の回数訪れることでバッチが獲得できたりとゲーム的な要素が盛り込まれているのが特徴。今年の夏からユニークユーザが急増している。Compete.comによるfoursquare.comの ユニークユーザ数の推移グラフ

meetup.com

図6 meetup

図6 meetup

meetupはコミュニティーを軸としたソーシャルネットワークサービス。オンライン上のコミュニティーよりもオフラインでのミーティングや,イベント,勉強会と連動する形でコミュニティーが作られており,ユーザー登録した都市とトピックを軸にコミュニティーに参加していくサービスとなっている。ユーザーは無料だが,コミュニティーの主催者に課金するというビジネスモデル。

Boxee

図7 Boxee

図7 Boxee

BoxeeはWeb上の動画コンテンツや音楽コンテンツを簡単に扱えるようにするWindowsのメディアセンターのようなサービス。パソコンをテレビに繋げれば、ネット上のコンテンツをリモコンだけで簡単に扱えるようになる。12/7にBoxee Boxという独自のTV用セットトップボックスをアナウンスした。

NYの今

ニューヨークではリーマンショックによって金融系の会社に務めていたコンピュータ・サイエンスの才能を持った人たちがITベンチャーにも流れてきており,今後は上記のようなスタートアップがさらに生まれてくることになるかもしれない。

クリエイティビティは異なった考えの集まっている場所から生まれてくる

「異なった場所からの異なったアイディアが集まって創造性が生まれる。ニューヨーク以上の場所はない」とカタリーナは語る。⁠シリコンバレーでは一時期誰もが同じようなサービスを立ち上げていて,イノベーションが生まれていないように感じていた。その時期はバブルのような状況でお金がありあまっており,スタートアップにとってはあまり良い時期ではなかったかも」と言う。でもそうした時期は終わり,お金がなく,創造性が求められるこの時期はスタートアップに良いかもしれない。⁠Flickrを始めた2002年もネットバブルがはじけた後のことだった。2010年は会社を始めるのに素晴らしい時期かもしれない⁠⁠。Web 2.0によって情報が爆発的に増えた。今後はユーザーから情報を集め,ユーザに価値がある形で情報を返すサービスが成功するだろうと彼女は考える。⁠さまざまな人々が集まってコラボレーションをすることが,インターネットが出現したことによって始めて可能になったのだから⁠⁠。