レポート

“インターネットをソーシャルネットにするSocial Graph Providerへ”―mixi新プラットフォーム戦略を発表

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技術的観点から見たmixi新プラットフォーム

ここで,mixiにおけるプラットフォーム化戦略を技術面でリードする,株式会社ミクシィサービス本部パートナーサービス部開発グループマネージャ 田中洋一郎氏が登壇し,技術的観点から見たmixi新プラットフォームについて解説した。

写真15 mixiプラットフォームを技術面で支えている株式会社ミクシィサービス本部パートナーサービス部開発グループマネージャ 田中洋一郎氏。

写真15 mixiプラットフォームを技術面で支えている株式会社ミクシィサービス本部パートナーサービス部開発グループマネージャ 田中洋一郎氏。

田中氏は「これまでのmixi Connectはいわば練習的なものでした」という前置きのあと,今回発表された「mixi plugin」⁠mixi Graph API」の2つの位置付け・目的について解説した。

従来のmixi Connectは,mixiプラットフォームでのつながりを最優先に提供されていたのだが,今回,mixi.jp外へのオープン化を行うべく,この2つのプラグイン,APIが提供されることになった。

写真16 mixi pluginの使い方。たとえばmixiチェックボタンを実装するには,簡単なHTMLコードを追加すればよい。

写真16 mixi pluginの使い方。

写真17 mixi Graph APIの使い方。こちらは利用するにある程度のスキルが要求されるそうだ。

写真17 mixi Graph APIの使い方。

とくにmixi Graph APIに関しては「mixiの魅力はソーシャルグラフであり,その魅力を最大限に活かすにはmixi Graph APIの利用が欠かせません。mixi pluginに比べて技術スキルは要求されますが,たくさんのデベロッパーの皆さんに使っていただきたいです」と,田中氏は,聴講しているデベロッパーたちに強く推した。

写真18 現在のmixi pluginとmixi Graph API。これら2つの総称を「mixi Open Stack」として拡充していくとのこと。

写真18 現在のmixi pluginとmixi Graph API。

写真19 将来的なmixi Open Stack。ここまでAPIが用意されれば,現在では登場していないような新しいアプリ,新しいソーシャルグラフの誕生が期待できるだろう。

写真19 将来的なmixi Open Stack。

3.ソーシャル関連ビジネス

最後に,株式会社ミクシィサービス本部グローバル推進室室長が登場し,ソーシャル関連ビジネスの展開として,⁠課金支援プログラム」⁠アドプログラム」⁠mixiファンド」のさらなる拡充と強化について説明した。

アジア2大SNSとのパートナーシップ

この発表のあと,⁠Renren.com」⁠Cyworld」という,それぞれ中国,韓国において最大規模となるSNSとのアライアンス締結の発表が行われた。これにより,3つのSNSの共通プラットフォーム仕様が整備され,合計2億人のユーザによるコミュニケーションやソーシャルグラフの形成,そして,各国のデベロッパーが世界進出しやすくなる環境の整備が行われていくと説明された。

写真20 日韓最大のSNSのパートナーシップ。写真右はSK Coomunications CEO,Hyungcheol Joo氏。

写真20 日韓最大のSNSのパートナーシップ。

コミュニケーションとしてのインフラ

以上,新プラットフォームの発表のあと,再び代表の笠原氏が登場し,改めてSocial Graph Providerとしてのmixiについて話した。笠原氏は「サービス立ち上げ当初からのコンセプトである⁠コミュニケーションとしてのインフラ⁠を変えることなく,ソーシャルグラフをどんどん広げていきたいです。そして,私たちがすべてを抱え込むのではなく,提供するのはソーシャルグラフ,コミュニケーションであり,デバイスやインフラといった部分,アプリケーションなどは外部のパートナー,そしてユーザの皆さまと作り上げていきます」というメッセージを残し,新プラットフォームの発表を終えた。

写真21 mixi meetupメインセッションのゲストとして登場した4名と笠原氏(中央⁠⁠。

写真21 mixi meetupメインセッションのゲストとして登場した4名と笠原氏(中央)。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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