そしてまとめとして,
「“インフラ” (Infrastructure) とは, 異なる立場の人たちが共同作業をするための場といえます。その確立にはNECも大きな役割を果たしてくれています。そうしたインフラに, ぼくは助けられてきました。」 「まず, Linuxがフィンランドで生まれたのは偶然ではありません。ぼくがLinuxを作ろうと思ったのは, 貧乏で高いプログラムを買うことができなかったからですが, フィンランドに無料で高い教育が受けられるインフラがあったから, それだけの力をつけることができたのです。」 「アメリカ西海岸を中心としたオープンソースコミュニティのインフラ。彼らのサポートのおかげで, Linuxを発展させることができました。また, “財団” (Foundation) というインフラもぼくの活動を支えてくれています。Linux Foundation, そしてこのC&C財団もそうです。こうした財団の皆さんにも感謝を贈ります。」 「そして最後に, すべてのLinux利用者というすばらしいインフラに感謝します。このインフラのおかげでLinuxができました。思いもつかない利用法でLinuxを活用してくれた方, さまざまな使い方をしてくれたみんなのおかげで, いろんな意志決定が生まれました。日本のユーザもいま, 組込みなどの分野で大きなインフラとなってくれています。その皆さんに感謝します。」
2010年度C&C賞 受賞者の顔ぶれ
2010年度のC&C賞受賞者はLinus氏の他,
さらに今年は財団創設25周年を記念して25周年記念賞が設けられ,