レポート

AWS Summit 2011 New York レポート

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ランチのお供はAWS事例!

会場では,他のカンファレンスと同様4種類のランチが振る舞われ,各テーブルでは多くのユーザが,自己紹介と共に,クラウドにどのように関わっているのか,またどのようにAWSを使っているのか話し合われ,北米でのAWS利用についてのユーザの生の声を知ることができました。

ホギーとポテトチップ,リンゴ,クッキーでした

ホギーとポテトチップ,リンゴ,クッキーでした

ブースエリアにはAWSのパートナー企業22企業がブースを並べ,エンドユーザに商品やサービスの紹介を行っていました。

AWSとRightScaleを使いサービスのクラウド化を手助けするDatapipeや,モバイルメディアを配信するJuly Systemsなど,すでにAWSを使ってサービスを提供している方々と,サービス詳細や,実際にどのようにAWSを使っているかという詳細を得ることが出来ました。

朝と午後にはコーヒーとクッキーが振る舞われました

朝と午後にはコーヒーとクッキーが振る舞われました

いかにしてAWSを使ってDRやHA,セキュリティを行うか

午後には「Navigate the Cloud」の題に沿って,トラックを3つに分け,Trailhead,Base Camp,Guidedとユーザのスキル,AWS利用別,また興味別にセッションが用意されていました。

Trailheadでは,クラウドをどのようにして業務内に引き込むか,クラウド流アプリの設計の仕方,クラウドで一番懸念点として挙がるセキュリティについて説明がありました。Base Campでは,AWSをある程度使って来たユーザに対して,より良くAWSを使う方法や,高い可用性を保つ構成についての発表がありました。Guidedでは,AWSのソリューションプロバイダーによるAWSをより良く使うサービスや商品の紹介が行われました。

EC2で乗っている3大データベース

EC2で乗っている3大データベース

AWSのMatt Tavis氏のアプリケーションセキュリティのセッションでは,IaaSの部分でのセキュリティはAWSが行い,その上のアプリケーションやミドルウェアのセキュリティ担保はユーザがやる,Shared Securityという考えのもとやっている,何もかもすべてクラウド提供者に依存するのではなく,ともにセキュリティを高めたより良いサービスを一緒に構築しよう,と説明をしていました。

また,クラウドのセキュリティに関するセッションでは,AWSで取得したセキュリティなどに関する認定書や,第三者による証明書などについての説明を行い,クラウド,特にAWSは,高いセキュリティとコンプライアンスを保っていることと説明していました。

AWSが取得したセキュリティ

AWSが取得したセキュリティ

ECサイトのAmazonはすべてAWSに

最終基調講演では,Amazon.comディレクターの Jon Jenkins氏が,Amazon.comが辿ってきたシステム的な道のりとAWSの関係性を語り,少しずつ移行してきたAmazon.comのAWS化がついに完了したことを発表しました。

2010年11月10日に移行完了し,Amazon.comに来たすべてのリクエストはすべてAWSのEC2から返されているそうです。

Amazon.comは世界最大ECサイトであり,そのECサイトがパブリック・クラウドに乗っているということは衝撃的な事実であり,この発表によって日本でも個人情報を抱えるECサイトなどがクラウド化する後押ししてくれるのではないでしょうか。

6億以上の過去の購入履歴をS3に

6億以上の過去の購入履歴をS3に

JJことJon Jenkins氏

JJことJon Jenkins氏

北米のパブリック・クラウドの6割を占めるAWS

当日参加者にはAWS Summitで発表された資料が全部入っているUSB形式のカードが配られました。20USドルのクレジットも入っており,PCに挿し込むと,資料とAWS Summitのフィードバックを送るフォームが表示されます。

残念ながらMacのUSBには少し大きく,手持ちのMac Book Airには挿さりませんでした。

USBの資料以外にも,動画とスライドが一緒になったデータがアップロードされており,基調講演,Base Camp,最終講演を見ることができます。

北米ではパブリック・クラウドの約6割を占めていると言われているAWSですが,現状に甘んじることなく,顧客のフィードバックを大事にし顧客が求めているもの,AWSとして返還できる物は資料でもコストでも可能な限りやろう,という姿勢を感じ取ることができました。この姿勢が好きでAWSを使っている業者も多いのかもしれません。

日本では2011年3月に東京リージョンができたばかりですが,クラウド業界の盛り上がりや,日本でのAWSのエコシステムが徐々に成形されつつあり,また雇用も積極的に行っているようです。

北米と同じように,そして北米6割シェアという看板に気負うことなく,AWSの日本市場での快進撃はこれからも続くでしょう!

著者プロフィール

小室文(こむろ あや)

クラウド関係の提案,構築からマーケティングまでやってます。クラウド関係の週刊ニュースもUstreamでしています。
詳細:http://www.popowa.com