レポート

世界コスプレサミット公認アプリが決定! ~急きょ2本が最優秀賞に~

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コスプレイヤーに特化したオークション「Otamart」

4番目に登場したのは,TEAM jig.jpの「Otamart」です。TEAM jig.jpの藤田さんはまず,⁠コスプレイヤーさんは,こんなことで困っていませんか?」として,衣装が多すぎて収納できない,コスプレ衣装は高い,近所に素材屋さんがないなどを挙げました。藤田さんは福井県からのエントリーですが,福井県にはそういったお店がないそうです。また,欲しい人がいれば譲りたい,新品じゃなくてもいいから安い衣装が欲しい,手持ちの衣装を売って新しいものを買いたいといった悩みもあるのではといいます。

「Otamart」を紹介するTEAM jig.jpの藤田さん

「Otamart」を紹介するTEAM jig.jpの藤田さん

そこで,コスプレイヤーのためのオークションサイト「Otamart」を提案しました。簡単な操作でコスプレ衣装の売買が可能で,買いたい場合は絞り込み検索で目的の衣装を探しやすくなっており,売りたい場合は複数のタグで詳細なカテゴリ分けが可能です。また,売りたい人は買いたい人を確認して取引を始めたり,支払いを待って発送できます。買いたい人は,お金は運営事務局に支払い,商品が届かなかった場合には返金するなど,運営事務局がサポートするので安心です。さらにはユーザーを対象としたキャンペーンやイベントも開催するといいます。

「Otamart」は,コスプレイヤーのためのオークションサイト

「Otamart」は,コスプレイヤーのためのオークションサイト

審査員からは,⁠衣装が押し入れからはみ出しているのでなんとかしたい状態。でも出品が面倒くさいので,こういったアプリはいいなと思いました。あとは,値段をどうやって決めればいいのか分からないんです。自分では思い入れがあるけど,世間的には1円かも知れないし,1万円かも知れない。逆に根付けしていただけるとありがたいと思いました」⁠万鯉子さん⁠⁠,⁠すでに公開されているサービスなんですね。WCS事務局に問い合わせ来たことがあります。こうしたオークションサービスは複数あるので,どれだけ差別化できるのかが大事だと思います。ただ,いま聞いている中ではどこまで食いつくのか疑問なところもありますので,今後の工夫に期待したいと思います」⁠小栗さん)といった意見がありました。

黒騎士団となってコスプレイヤーを守る「黒羊(Black Sheep)」

5番目に登場したのは,Nakayoshix's Knightの「黒羊(Black Sheep⁠⁠」です。このチームはガチの技術者集団で,プレゼンターのMikaさんがRuby on Railsや基盤系,札幌からGoogleの「ハングアウト」で参加したNakayoshixさんはPythonやクラウド,Mathを得意としています。このため,今回の応募はアイデア部門でしたが,実装可能なものを考えたといいます。ちなみにMikaさんは人生初コスプレだそうです。

人生初コスプレというMikaさん

人生初コスプレというMikaさん

黒羊アプリのテーマは「好きなレイヤーさんを守りたい」⁠レイヤーさんを守る任務でファン全体を盛り上げたい」⁠レイヤーさんをサポートしたい」で,⁠黒騎士団」⁠教えて羊」の2つの主な機能を持ちます。黒騎士団は,ローアングラーや犯罪予備軍からコスプレイヤーを守るというもので,具体的には犯罪を未然に防ぐために危険人物をマークします。当初は顔認識を活用する予定でしたが,それでは限界があるので,P2P通信で危険人物の移動情報や画像を共有します。また,SNS機能も実装して情報活用に役立てます。

一方,⁠教えて羊」は,コスプレ可能な施設やお店,イベント協賛の飲食店,メイクアップアーティストのいるお店,コスプレイヤー御用達のコスプレ専門店などの情報を地図上に表示する機能です。この後,Nakayoshixさんが札幌からハングアウトで参加しましたが,通信状態が厳しく意思の疎通がうまくいかない事態となってしまいました。

Nakayoshixさんは札幌からハングアウトで参加

Nakayoshixさんは札幌からハングアウトで参加

審査員からは,⁠レイヤーさんを守る方法を,画像から複数の目による監視にしたといいますが,具体的にどうするのでしょう?」⁠吉永さん)という質問があり,これに対し「ユーザーがボタンを押すと地図上にマーカーが表示されるので,複数の人がボタンを押すと動線が見えます。画像情報を加えることで人物も特定でき,事前の対策ができます」⁠Mikaさん)との答えがありました。また,WCSでの対策状況について質問がありましたが,⁠正直,事務局は対処していません(笑⁠⁠。私としてはそれより,コスプレイヤーさんや来場してくれた方に何らかのインフォメーションできる機能や,レイヤー割引のあるお店紹介などの機能が気になりました」⁠小栗さん)とのことでした。

動画へのエフェクトを簡単にかけられる「なりきりカメラ」

6番目に登場したのは,となりのジョーの「なりきりカメラ」です。このチームは,コスプレソンの東京大会で優勝したチームで,会場の期待も高まります。多くのコスプレイヤーが喜びを感じるときは,コスプレの再現度が高いと言われたときだそうです。でも,再現度には限界があります。このアプリは,画像・スマホで撮影した動画に作品のキャラになりきるためのエフェクトを誰でも簡単にかけることができるカメラ。作成した動画は,その場でSNSにシェアできます。

となりのジョーのみなさん

となりのジョーのみなさん

通常,動画にエフェクトをかけるには「After Effect」など10万円近いソフトウェアが必要になります。しかし,本アプリを使用することで,アニメのオープニング動画やPVなどを再現できるので,⁠踊ってみた」「歌ってみた」の投稿ユーザーが活用できます。またコスプレイヤーはアニメの名シーンやキャラクターの技を再現した動画を作成できるので,作品やキャラへの愛をより強く示すことができます。さらには,ショートムービー投稿SNS「Vine」や静止画像にアニメ風のエフェクトをつけられる「かめカメラ」などが大人気なので,そこのニーズにも対応できるとしました。デモでは,本コンテストの冒頭で行われた「ラブ☆パカ」のパフォーマンスを撮影した動画にエフェクトをかけ,会場を驚かせました。

動画へのエフェクト追加をついに実装!

動画へのエフェクト追加をついに実装!

審査員からは,⁠このアプリがあったらWCS優勝できるんじゃないかな。2013年に出して欲しかったです(笑⁠⁠。WCSは準備に時間かかるし,敷居が高くなってしまっています。このアプリで遊ぶことがきっかけになって,より再現度を高めたくなって参加してもらえたら嬉しいですね。もっともっと精度をあげてください。すごいです」⁠万鯉子さん⁠⁠,⁠今は漫画チックですが,もっと色数の多いエフェクトもできるといいなと思いました。何より,開発の目的と作成した内容が明確なのがいいですね。私のぜひダウンロードして使いたいです。映画で使えるような,二次元から三次元へ向かうようなエフェクトがあるとユーザーが増えると思いますし,一般の方も興味を持てると思います」⁠FRANさん)など,賞賛の声が上がりました。

コスプレ写真でバトルする「コスバトル」

7番目に登場したのは,コスバトルの「コスバトル」です。作者は,ブラジル人だけどサッカーが下手という松野チアゴさん。⁠聖闘士星矢」「幽遊白書」など,ブラジルでも放映されていたアニメが好きで,自身もコスプレをやってみたいそうです。⁠コスバトル」は常時コスプレトーナメントアプリ。遊ぶためには,まず自分のコスプレ姿を登録する必要があります。起動すると画面上に2組のコスプレイヤー写真が表示されるので,どちらか素晴らしいと思う方をタップして選びます。

「コスバトル」を紹介する松野チアゴさん

「コスバトル」を紹介する松野チアゴさん

コスプレイヤーの写真はランダムに表示され,勝敗の結果がランキングに反映されていきます。ランキングを見ることで,自分のコスプレ写真が何位くらいの人気なのかを知ることができるわけです。

ランダムに表示されるコスプレイヤーから素晴らしいと思う方を選ぶ

ランダムに表示されるコスプレイヤーから素晴らしいと思う方を選ぶ

審査員からは,⁠チアゴさんの性格が出ていていい。なぜ作ろうと思ったんですか?」⁠吉永さん)という問いがあり,チアゴさんは「皆さんコスプレがんばっていますが,他のレイヤーと比べてどう評価されるかを知りたいのではないかと思って作りました」と答えました。