レポート

Qtのフラッグシップイベント「Qt Developer Day Tokyo 2014」開催レポート

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日本市場のQt

休憩をはさんで,本イベントのメインスポンサーであるSRAのシニアマネージャ 山口 大介による,⁠日本市場におけるQtの拡がり」からセッションが再開されます。

実はこのイベントの参加者は,SRAからの招待客が大多数を締めていましたが,まずはSRAを知らない,知っていてもSRAのQt関連サービスについて認識していない参加者に向けたサービス紹介からスタートします。そして,日本国内でのQtの急速な普及状況やプラットフォーム別の利用者の割合をデータを交え紹介した後,車載や医療といった業界別の市場ニーズとそれに対するQtの利点についての話をしました。

基調講演最後のセッションは,Digiaのテクニカルプロダクトマーケティングマネージャー Tuukka Ahoniemiによる「QtはあなたのInternet of Thingsにつながるデバイスの戦略を後押しします」です。このセッションでは,多くの組込み機器やセンサーが互いにつながりインターネットに接続される,昨今の状況におけるQtの活用方法を提案します。

インターネットを介してつながるさまざまなデバイスやPCでは,Qtでのクロスプラットフォーム開発は大きなアドバンテージがあり,リッチな画面,短期リリースを実現する為に,Qt Quick, Qt WebEngine, Qt Widgets,といった機能や,Qt Cloud ServicesやQt Enterprise Embeddedといったサービスが有効であるとTuukaは語ります。

最後に,Digiaの展示ブースに置かれていた,Qt Cloud Servicesを介して気象センサーとPC,モバイルが連携するデモを紹介し,午前中の基調講演は全て終了となりました。

ランチタイムでは,参加者は無料で配られた弁当をつつきながら,日本Qtユーザ会が主体となって一人5分ほどの小ネタを披露したライトニングトークに耳を傾けたり,デモブースを回ったりと思い思いに過ごします。

気象観測機器,Kinect,楽器等と連携したDigiaのデモ

満気象観測機器,Kinect,楽器等と連携したDigiaのデモ

QNX CARでの車載デモ

QNX CARでの車載デモ

テクニカルセッション,トレーニング

午後からは,複数のセッションルームのある5階に会場を移し,3つのセッションが同時に進行します。

100名以上収容可能な部屋で行われた「Qtエッセンシャル」というトラックでは,Qt自身やライブコーディングを交えたQt Creatorの紹介から始まって,Qt Quickについては,基本的なコンセプトや機能の紹介と,C++ による拡張を含むより応用的な活用方法を紹介すると2つのセッションが用意されました。また,注目度の高いQt Enterprise Embedded による組込み開発手法を紹介するセッションもありました。どちらもビギナーからエキスパート迄広い層の聴講者で部屋を埋めていました。

もうひとつのトラックであるQtエッセンシャル2では,この日3本のセッションを担当しフル稼働したLars Knollによる,最新のQt5の主な機能や,ネイティブとHTML5のハイブリッドなアプリケーション開発手法についてのセッションの他,QNX,Wind Riverによる,RTOSにターゲットを絞ったセッションも行われ,こちらも立見が出るほどの盛況ぶりでした。

また,別部屋ではトレーニングトラックも並行して行われ,前半はQt MobileにフォーカスしたQtの基本機能を用いた開発手法について,後半はQtのクラウドサービスやQt Cloud APIを使ったEnginio Data Storageによるクラウドバックエンドの作成方法についての講義が行われました。終了後には,5時間近く集中して講義を受け,疲弊しながらも満足気な面持ちで帰路に着く参加者の姿が印象的でした。

余談になりますが,休憩時間に日本Qtユーザ会「おやつ部」が用意した,Qtのロゴを施したチョコレートや瓦せんべいといったハイセンスなおやつが,参加者の注目を集め喜ばせていました。

日本Qtユーザ会「おやつ部」提供のお菓子

日本Qtユーザ会「おやつ部」提供のお菓子

最後に

今回のイベントでは,広告等の集客活動が決して十分とは言えず,果たして参加者が集まるのだろうかという懸念もありましたが,結果,予想を大きく上回る参加者を集め,国内におけるQtの高い注目度を改めて感じました。来年以降も,より良い形で開催し続けられることを願っています。

また冒頭で触れた通り,セッション資料やセッションで使われたサンプルコード,基調講演/デモ展示のYouTube動画等が以下で公開されています。

DEVELOPER DAY JAPAN 2014 公式サイト
URL:http://Qt.Digia.com/Jp/QtDD2014/QtDDTokyo2014/

SRAによるQtトレーニングやイベント関連記事へのリンク等も追加されていますので,ぜひご覧ください。イベントに関して,Qtに関してのご質問や詳細説明のについては以下からお問い合わせください。

SRA Qtページ
URL:https://www.sra.co.jp/qt/inquiry/index.html
※ この記事に掲載した画像の著作権はすべてDigia, Qtに帰属します。
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  • Qtの国内販売代理店として2003年からQtの普及・促進に貢献 - Qtのライセンス販売だけでなく,コンサルティングから開発,サポートサービスまでをトータルに提供
  • 多くのQtエンジニアが在籍しており,Qt開発受託の実績豊富
  • 3名のQtコンサルタントにより,導入のご支援,パフォーマンスチューニング,Qt自身のカスタマイズ等のサービスを提供
  • Qtの導入を検討する顧客向けに,Qtプログラミング体験セミナーを隔月で無償で開催。更に,より実践的なプログラミングスキルを学べる有償トレーニングも隔月開催