レポート

『フロントエンドエンジニア養成読本』出版記念イベント レポート

この記事を読むのに必要な時間:およそ 5.5 分

一問一答

書籍の紹介が終わり,参加者からあらかじめ集めていた質問を含め,テーマを挙げて,それに対してパネラーが回答するコーナーに入りました。

ここからフロントエンド開発者になったきっかけ

斉藤:フロントエンド開発者になったきっかけと言うことですが,パネラーの人達はバックグラウンドが様々ですね。まずは谷さんから。

谷さん

画像

谷:どちらかと言うとデザイナーから入ったタイプです。もともと就職した会社がベンチャーで人がいなく,デザインしてブラウザに起こすのが自分だったのがきっかけです。マークアップやCSSにはまったということもあり,今は楽しくやらせてもらってます。

斉藤:佐藤さんは対極にいますよね?

佐藤:僕はエンジニアよりと言うか,前の会社ではPHPしか書いていませんでした。小さな会社だったので,その中でJavaScriptも書くようになりました。フロントエンドが盛り上がっているように見えたのと,CAに来るきっかけも重なり,フロントエンド専門になりました。

斉藤:2人とも,愛社精神がありますね。では,CAでエンジニア初採用の原さんはどうですか。

原:入社したのは2008年,CAでエンジニア採用が始まった時でした。そもそもHTMLとCSSしか書きたくないと思って,入社してきました。

斉藤:すごいですね……。

原:インターネットが流行りはじめた時に,掲示板(BBS)とかのCGIに感動して,ホームページを作りたい!と思って,その頃からフロントエンジニアをやっていたという感じですね。

斉藤:生粋のエンジニアだったんですね。

いま,注力していること,今後やりたいこと

斉藤:いま,注力していること,今後やりたいことを聞きたいと思います。まずは加藤さん,お願いします。

加藤さん

画像

加藤:最近はAngularJSでつくることが多くなってきていて,最近はこれと格闘しています。以前使っていたBackbone.jsとは全く異なっていて苦労しています。また,会社の取り組みでワーキンググループというのがあり,自分は業務と全く関係ないフィジカルコンピューティング,いわるゆる電子工作に取り組んでいます。

斉藤:僕も最近ロボットに興味があり,一緒に取り組んでいます。

会場でフィジカルコンピューティングをしている人を聞いたところ,1割以下でした。

斉藤:会場でもフィジカルコンピューティングをしている人は少ないですね。NATを超えられませんよ。

平木:いや,NATを超えた結果ですね。

斉藤:なるほど。では,第二子が生まれたばかりの水野さんはどうですか?

水野:いまは業務に追われていて,注力している分野はないですね。

斉藤:それは大変ですね。

水野さん

画像

水野:……そうですね,いまのプロジェクトが息の長いサービスなので,目新しいことができません。もしも新しいことをやれるのであれば,vue.jsを入れてみたり,ネイティブライクなものをWebで実装してみたいですね。例えば,OpenGLでフィルターを実装したり,カメラAPIを使ったり,デベロッパーツールなどでGPUレイヤーの可視化ができるようになってきたのでアニメーションできないか,という点に興味が向いています。

これからフロントエンド開発者を目指す方にアドバイスを

斉藤:次は,これからフロントエンド開発者を目指す方にアドバイスしてください,という質問です。

現在フロントエンドエンジニアではないという人を挙手してもらったら,会場5割くらいでした。

斉藤:意外に(フロントエンジニアではない人が)多いですね。ぜひ本を買ってください。では平木さん,どうですか?

平木さん

画像

平木:これから目指しているのであればと言うと,まず書籍を購入してくださいというのが一つ(笑⁠⁠ それと,フロントとサーバと分けて考えると,これからは厳しくなってくると思います。書籍の内容を見てもこんなにあるのかと思うかもしれませんが,垣根をつくるとこれからキャリア的に先細りになりそうなるのではないでしょうか。そのため,サーバ/インフラ,UI/UXとかあまり関係なくなく情報を収集して,浅くても学んでいくのが良いのではないかと思います。

斉藤:はい,今話題のフルスタックエンジニアになれというわけですね。あまりにも答えが良く,時間もないため次に行きます。

フロントエンドエンジニアのパフォーマンス改善をするモチベーションの施策は?

斉藤:ここからが事前に集まった質問です。フロントエンドエンジニアのモチベーションを保つには?ということですが、ちょうどその仕事をやっているのが泉水さんなので,お願いします。

泉水さん

画像

泉水:個々のプロジェクトの抱える問題は,サービスの性質もシステム的にも異なるものなので,技術的なところはそれぞれフィードバックしていくしかないと思っています。モチベーションを保つため施策としては例えば,各プロジェクトに対してWebPagetestというツールを使って定量的にパフォーマンスを計測していて,それを週1回平均化しランキング付けをして発表しています。パフォーマンスが良かったプロジェクトには,ルンバをあげたりしています。パフォーマンスが上がるとPVも上がるはずなので,そのようにしてパフォーマンスへの興味や開発の意欲をかきたてるようにしています。

斉藤:ルンバしか聞こえませんでしたが。

泉水:改善率の高いプロジェクトについては,高級お肉なども出ています。

次に来るJavaScriptフレームワークは何だと思いますか?

斉藤:次にJavaScriptフレームワークは何だと思いますか,という質問です。名古屋勢の佐藤さんと杉本さんに全力を尽くしてもらいたいと思います。

佐藤:えっと,JavaScriptフレームワークに何が来るかはすごく興味がありません。

斉藤:本当ですか?

佐藤:えーと,順当にPolymerとかが来るなら,みんな,しばらく楽しめそうですね。

斉藤:杉本さんはどうですか。

杉本:僕と一緒に作りましょう!

斉藤:おっと……すごい,正解です(笑⁠⁠ 新しいJavaScriptのフレームワークを作りたかったら,杉本さんと一緒に作りましょうということで。フレームワークは使うのものではない,つくるものだと言うことですね。

テストとリファクタリングについてどのような点に注意してますか

斉藤:次は,テストとリファクタリングではどのような点に注意しているかといことについいてなのですが,書籍での担当は平木さんでしたね。お願いします。

平木:テストコードではなく,自分の場合はテストしやすいコードになるように書くのに注意しています。テストコードを書くのは知識があれば問題なくできると思います。問題点はテストをしやすいコードや設計であって,これが重要です。例えば,1つのメソッドがとても長ければ,なかなかテストはつらいものがありますよね。そのため,分割するなど設計を気をつけています。

斉藤:杉本さん,つけ加えることはありますか?

杉本さん

画像

杉本:そうですね,リファクタリングはテストと割と表裏一体なところがあります。そのため,テストする,イコール,リファクタリングも一緒にしていくということで,平木さんも言っていたとおり,コードを紐解きながら,コードを書き替えてテストを通るように改善していくということですかね。

どこまでモバイル対応していますか?

斉藤:どこまでモバイル対応していますか?という質問です。原さん,どうですか?

原さん

画像

原:モバイル対応がスマートフォン対応ということであれば,CAでは100%しています。と言うか,まずはモバイル向けに作っています。そこからPC向けにつくり直しています。ケースバイケースですが,人数がいる場合には分けて作っても良いのではないかと考えています。また,動きが多かったり,モバイルユーザーの満足度を上げたりする場合には,分けたほうが良いと思います。その時に気をつけているのは,タップベースのUIや,できるだけ軽く,例えばライブラリもPCも別に用意したり,ネイティブコードを書いたりするとかです。レスポンシブももう少しやれたらと思うのですが,現実的にはモバイル対応100%と言う形です。

斉藤:僕もCAにいましたが,その頃はスマートフォン向けの対応しかしていない勇気のある会社だったので,ビビりました。今の会社では両方やってるため,レスポンシブを今後どのようにしていくかは今考えているところです。大きくワークフローが変わるのがレスポンシブだと思っているため,そのへんは時々によるのかなと思っています。

まとめ,懇親会

時間のやりくり上手い斉藤さんの司会により,予定時間の時間1分前に終わりました。まとめの挨拶では谷さんが会場と同じビルに入っている書店は23時まで空いているので,イベント後でも本書の購入できることをアピールしていました。

画像

パネルディスカッション終了後は,同会場にて懇親会がにぎやかに行われました。

画像

著者プロフィール

高橋和道

gihyo.jp編集部 所属。最近では電子書籍の制作にも関わる。

URL:https://twitter.com/k_taka