レポート

エンジニアとコミュニティが支えてきたJavaの20年とこれから~「Java Day Tokyo 2015」開催

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本家JavaOneへのリスペクト

Java Day Tokyo 2015キーノートは,Javaの現状と展望,そしてJava SE/ME/EEそれぞれの最新動向およびデモという内容で構成されていました。実際に会場に足を運んだり,ネット中継をご覧になった方でピンと来た方もいらっしゃるかもしれません。

そう,どことなく本家JavaOneに通ずるものがあるプレゼンテーション構成だったのです。これは昨年のJava Day Tokyo 2014でも筆者自身が感じたことで,主催者サイドのJavaそして本家JavaOneへのリスペクトの気持ちがあったのではないでしょうか。

さらに今年はもう1つ,本家JavaOneをリスペクトしたイベントが行われました。JavaOne恒例のオリジナルTシャツプレゼントです。過去のJavaOneでは,毎回James Gosling氏が趣向を凝らしたTシャツ投げマシンを発表していたのですが,そのスタイルを踏襲し,日本のJavaコミュニティを支えてきたJavaエバンジェリスト寺田佳央氏をはじめとした3名による,人力(手投げ)Tシャツプレゼントが行われました。

会場から「欲しい」という声も。Tシャツをゲットできた来場者は運がいい!

会場から「欲しい」という声も。Tシャツをゲットできた来場者は運がいい!

寺田氏は日本オラクルに在籍している立場で,率先して日本のJavaエンジニアおよびコミュニティの活性化とさまざまな啓蒙活動に取り組んできました。gihyo.jpでも本年の新春企画成人を迎えたJava~20年の変化とこれからでご協力いただきました。

コミュニティの価値~Javaを支える人たち

最後に「Javaへの新たな取り組み」と題し,昨年のJava Tech Days 2014キーノートホストを務めた,日本オラクルFusion Middleware事業統括本部 伊藤敬氏が登壇し,日本Oracleが取り組む「Java for Kids」⁠Java for Students」の紹介が行われました。これは,未来を創り出していく世代のためのセミナーやワークショップで,これからを支えるJavaエンジニアの育成を目指した取り組みです。同社では今後もこういった活動を積極的に行っていきたいとのこと。

さらに,このキーノートの締め括りとして,ショートスピーチが3本用意されました。登壇したのは以下の3名です。

  • 仲宗根徹也氏(楽天株式会社技術理事)
  • 鈴木雄介氏(日本Javaユーザグループ会長)
  • 阪田浩一氏(関西Javaエンジニアの会 会長)

トップバッターを務めた楽天仲宗根氏は「Java Community Processへの参画」と題し,サービス企業である楽天がJCPへ参画した経緯,大企業内におけるエンジニアドリブンのスモールスタートの強みについて紹介しました。

日本で最初のJUGとなった日本Javaユーザグループ会長鈴木氏は,同会による今年の目標としてJSRへの参加を掲げ,また,さらなる参加者を募りました。

最後に登場した関西Javaエンジニアの会(通称:関ジャバ)の阪田氏は,前出の寺田氏の誘いとサポートによって実現したJUG認定の話,また,東京にかかわらず,地域を超えて生まれるコミュニティの重要性を,自身の経験を交えながら紹介しました。

伊藤氏(左)と仲宗根氏,鈴木氏,阪田氏

伊藤氏(左)と仲宗根氏,鈴木氏,阪田氏

今回,この3名が選ばれた理由について,伊藤氏は「冒頭のJamesのメッセージにもあったように日本におけるエンジニアコミュニティの貢献度は大変大きいものがあります。ですから,今回,日本独自の内容としてキーノートにこの時間を設けました」と述べ,ここに日本のJava Day Tokyo主催者としての,Java20年に対するメッセージ,そしてエンジニアコミュニティへの感謝の気持ちが表れているように感じました。

各種セッション,Dukeとの撮影タイムも

キーノートのあとはさまざまな部屋に分かれてのセッションが行われたり,展示ブースではスポンサー企業をはじめとした出展者によるデモが行われました。

また,展示ブースの一角ではJavaのマスコットキャラクターであるDukeフォトセッションも行われ,多くの参加者が写真を撮影していました。

Dukeフォトセッションコーナー

Dukeフォトセッションコーナー

夜の部も楽しく盛り上がった!Java20周年生誕祭

すべてのセッションが終わったあと,アフターパーティとして「Java20周年生誕祭」が行われました。こちらは,日本のJava分野を支えてきた一人の大山弘樹氏と,前述の寺田氏が司会を務め,参加者全員に向けたJavaテストが行われたり,LT(ライトニングトークス)が行われるなど,Java Day Tokyo 2015メインの部とはまた違った,まさにお祭りの雰囲気で楽しく行われました。

司会を務めた大山氏(左)⁠寺田氏(右)

司会を務めた大山氏(左),寺田氏(右)

生誕祭参加者全員に配布された「Java20周年記念特製ボックス」と銘打った弁当。中はおにぎり2つにバラエティに富んだおかずが入っていた

生誕祭参加者全員に配布された「Java20周年記念特製ボックス」と銘打った弁当。中はおにぎり2つにバラエティに富んだおかずが入っていた

さまざまなスピーカーが登壇したLT(その1)

さまざまなスピーカーが登壇したLT(その1) さまざまなスピーカーが登壇したLT(その1) さまざまなスピーカーが登壇したLT(その1)

さまざまなスピーカーが登壇したLT(その2)

さまざまなスピーカーが登壇したLT(その2) さまざまなスピーカーが登壇したLT(その2)

以上,丸一日かけたJavaエンジニアのためのお祭りが終了しました。

さて,20回目を迎える本家JavaOneは今年10月25~29日(米国時間)⁠サンフランシスコで開催されます。皆さんもJava,そしてJavaOneの20年を現地でお祝いしてみてはいかがでしょうか。

JavaOne Conference 2015
https://www.oracle.com/javaone/

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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