レポート

Clovaが切り拓く未来:コミュニケーションプラットフォームからライフスタイルプラットフォームへ――LINE DEVELOPER DAY 2017開催

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Clovaの誕生と今,そして,未来

すでに多くのメディアが取り上げ,また,この8月にはの第一弾プロダクト「WAVE」の先行発売が行われ,まさに旬の技術である「Clova」について,橋本氏は,

  • Clovaとは?
  • Clovaの歴史
  • Clovaの技術
  • Clovaの未来

という内容で説明を進めた。

Clovaについて説明を行うLINE Data Labs/Clova Centerの橋本泰一氏

Clovaについて説明を行うLINE Data Labs/Clova Centerの橋本泰一氏

Clovaとは?

まず,橋本氏は2017年8月31日に限定で放映されたClovaのTVCMの動画を紹介した。

一般的に「AI=機械学習,ディープラーニング」という捉え方が多い中,LINEは「AI=日常生活において活躍してくれるバーチャルアシスタント」と定義し,そのプラットフォームとしてClovaを開発しているとのこと。まさに上記動画で描かれている世界観がそのAIで目指すものである。

Clova誕生秘話~Clovaが1年という短期間でリリースできたわけ

次に,Clova誕生の歴史について説明が行われた。Clovaについてはちょうど1年前に行われたLINE DD 2016ではまったく表には出ておらず,たった1年という短い期間で発表~,第一弾プロダクト「WAVE」のリリースまで行われている。

その背景について橋本氏は「LINEは,前身であるNHN Japanやライブドアにおいて,Web検索やクローリング,ポータル事業を行ってきたこと,そして,LINEでメッセージングプラットフォームの開発・運用を行ってきたことが,この短期間でClovaのリリースにつなげられた」と説明した。

すなわち,LINEはこれまでの事業で,データの収集・抽出,活用を行ってきたことに加えて,自然言語や音声・画像処理といった多くの技術的財産があることを強く強調した。

とりわけ「ビッグデータを活用する機械学習はずっと進めてきた」⁠橋本氏)とのことで,AIの核となる技術開発は脈々と育ってきたと言えよう。その結果,この短期間でのリリースを決定し,今に至ったわけである。

4つのコンポーネントからなるAIプラットフォーム

Clovaは次の4つのコンポーネントからなるAIプラットフォームだ。

  • CLIENT:WAVEなどのデバイスや動作するアプリケーション
  • BRAIN:音声認識,自然言語処理,音声合成
  • SKILL:音楽を流す,ニュースを読む,LINEを送る,電気の点灯/消灯
  • PLATFORM:3つのコンポーネントを横断的につなぎこむ(認証/認可,ユーザ管理)

Clovaを実現する4つのコンポーネント

Clovaを実現する4つのコンポーネント

この4つのコンポーネントをつなぐインターフェースとして「CIC=Clova Interface Connect」「CEK=Clova Extention Kit」の2つのインターフェースが用意されている。

CICはSDKとAPIから構成され,CEKは他のアプリケーションへ拡張するためのAPIとして用意される。

開発を行う中,現在は「世界各国における文化や言語の違い,また,日本語自体の言語処理といった文化・言語固有の部分でさまざまな壁にぶつかっている」⁠橋本氏)そうで,今もなお開発を進めているとのこと。

著者プロフィール

馮富久(ふぉんとみひさ)

株式会社技術評論社クロスメディア事業室室長。

1975年生まれ。横浜市出身。1999年4月株式会社技術評論社に入社。入社後から『Software Design』編集部に配属され,2004年1月に編集長へ就任。同2004年9月に『Web Site Expert』を立ち上げ,同誌編集長に就任,現在に至る。その後,2008年9月に設立したクロスメディア事業部(現クロスメディア事業室)に配属。現在,社外活動として電子書籍を考える出版社の会の代表幹事やWebSig 24/7のモデレーター,TechLIONプロデューサーなども務める。過去にIPAオープンソースデータベースワーキンググループ委員やアックゼロヨン・アワード他各賞審査員などの経験を持つ。

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