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エンジニアフレンドリーシティ福岡フェスティバル イベントレポート~リモートワーク,AR,DX……2020年の重要トピックが福岡に集結した2日間

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エンジニアじゃなくても業務改善できる,ノーコードプログラミング

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【登壇者】
スピーカー:

清水優吾氏(株式会社セカンドファクトリー CTO)
未経験からエンジニアを始め,複数のIT企業やフリーランスでの経験を経て現職。2017年2月にMicrosoft MVP for Data Platform - Power BIを初受賞し,これまでに3年連続受賞。

松本典子氏(株式会社オルターブース デザインアーキテクト)
主にデザイン設計・制作(UX,CI / VIデザイン,ビジュアルデザイン)を担当。 MicrosoftMVPを Business ApplicationsとMicrosoft Azureの2部門で受賞した。

石橋裕太氏(xAI Meetup 主催)
製造業の企業で,新規事業企画を担当。以前は,業務アプリケーションの保守管理をしていたエンジニア。

登壇コーナー後に行われたのはトークセッション。IT企業に在籍しながらも,それぞれ業務内容の異なる3人が「ノーコードプログラミング」をテーマに話しました。

まずは,日本国内で起きている深刻なIT人材の不足が,プログラミングが不要で非エンジニアでも扱いやすいノーコードでのサービスやアプリ開発の需要が高まっている背景にある,と清水氏がデータをもとに説明。先進的な例として,Microsoftのプラットフォームを利用した神戸市の給付金申請プラットフォームを紹介しました。

ノーコードツールの利用に際して必要なスキルについては,松本氏が「どういうものを作りたいのか考えること。私はデザイナーですが,その考え方はエンジニアにも共通しているのではないか」と話し,清水氏が「何を作るのか考えるのは,プログラミング的思考ですね」と同意しました。

また,非エンジニアにとってノーコードを扱える意義について,清水氏は「自分でほしいものを自作できるのがベスト。そのひとつのツールとしてノーコードがあります⁠⁠,石橋氏は「企業では,上から⁠こんなことをもっと早くやりたい。PoCを回したい⁠と声が上がる。ツールを自作できるようになりたい,という声はよく聞きます」と,エンジニア目線で説明。

実際に,業務改善のためにノーコードを利用している松本氏は「個人と会社でスケジュール管理に使っているツールが違うので,見落としが起きることに困っていました。そこで,自動でマージできるツールをノーコードで制作したんです。聞いている方にとっては,規模が小さく大したことがないじゃないかと思われるかもしれませんが,小さい制作をちょこちょこやっているとやがて大きなシステムにつながると考えています。個人が作ったものが他の人の業務改善につながることもあると思う」と自身の経験をもとに話しました。

最後は,エンジニアと非エンジニアが制作で協力することについて。

石橋氏は「開発者と非開発者が一緒にものを作るのは大切になってきます。専門知識や用語の差があり,共通認識を持つことが難しい場面もありますが,例えばExcelなどその人が業務で使っている既存のツールに置き換えて説明するように心がけています⁠⁠。

松本氏は「自分が作りたいものがどれぐらいの規模なのか,どこまでノーコードでできるのかを非開発者は見極めづらい。開発者が近くにいると心強いのではないでしょうか」と,開発者と非開発者それぞれの視点から意見を述べました。

また,清水氏は「技術が分かっている開発者と業務課題がわかっている非開発者。それぞれに強みや判断できることがある。だからこそ,一緒にノーコードでの制作ができると良いですね」と,認識をすり合わせたり,知識を獲得したりしながら,課題に即した解決を目指せると締めくくりました。

Unityを使いたい人必見! 学習コンテンツやコミュニティの最新情報

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【登壇者】

石井勇一氏(ユニティ・テクノロジーズ・ジャパン株式会社 Unityトレーニングセンター長)
Unity教育プロジェクトとして,日本語版のUnity認定試験およびコースウェア,トレーニングワークショップなどを担当。

最後のセッションのテーマは,Unity。2DはもちろんVR/ARアプリも制作でき,多くのプラットフォームに対応しているツールです。スマートフォン用アプリを作りたいと考えていたときにUnityと出会い,現在はトレーニングセンター長を務める石井氏が,Unityの利点や事例,学習に有用なコンテンツを紹介しました。

個人では,ライセンスを無料で利用できる,公式ドキュメントが非常に豊富なためある程度のことは1人でも学習できるといった利点に触れました。また,最近では機械学習や教育の分野にも利用されていると,Unityの知識が幅広い分野に活かせることをアピールしました。

コミュニティについては,⁠学習にはFacebook,仲間探しにはTwitterの活用をおすすめします」と述べ,⁠この講演がUnityの学習を始めるきっかけになったら幸いです」と締めくくりました。

まとめ

2日間にわたって開催されたエンジニアフレンドリーシティ福岡フェスティバル。オンラインでの開催は前例がありませんでしたが,結果として国内外の多くのエンジニアとの交流のきっかけになりました。配信中にコメント機能での質問を受け付け,その場で回答するといったオンラインならではのやりとりも。地域性を重視しながらも,積極的に外の価値観やコミュニティ,企業に触れる機会を作りたい福岡のエンジニアにとって,今後の活動にも影響を与える催しとなりました。

これからの,福岡のエンジニアたちの活躍にご期待ください。

一部のセッションはアーカイブ動画が公開されています。エンジニアカフェのYouTubeチャンネルでチェックしてみてください。

著者プロフィール

立野由利子(たてのゆりこ)

東京でオウンドメディアやカルチャー誌の編集,ライターを経験後,2020年より福岡に拠点を移す。現在フリーで活動中。人物インタビューや店舗,イベント取材をメインに幅広いジャンルの執筆,編集などを行っています。

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2021年

  • エンジニアフレンドリーシティ福岡フェスティバル イベントレポート~リモートワーク,AR,DX……2020年の重要トピックが福岡に集結した2日間

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