Microsoftは9月28日(米国時間)、「MS-DOS 1.25」「MS-DOS 2.0」のソースコードをGitHubにおいてオープンソースとして公開した。ライセンスはMIT(OSI) Licenseを提供している。
- The original sources of MS-DOS 1.25 and 2.0, for reference purposes - GitHub
- Re-Open-Sourcing MS-DOS 1.25 and 2.0 - Windows Command Line Tools For Developers
Microsoftは2014年3月にもこの2つのOSを「Comuputer Histrory Museum」を通して公開していたが、今回は開発者にとってさらに入手しやすいかたちでの提供となる。ただし、同社はプルリクエストなどの修正依頼は受け入れるつもりはなく、MS-DOSという歴史的資産のスタティックな公開に留めるつもりとみられる。
MS-DOS 1.25および2.0ともにすべて8086アセンブラで書かれており、MS-DOS 1.25は1983年5月9日付けで、オリジナルのMS-DOSコマンドラインシェル「COMMAND.ASM」を含むわずか7つのソースファイルから構成されている。MS-DOS 2.0のほうは1983年8月3日付け、100のASMファイルから構成されており、MS-DOS 1.25に比べサイズも大きくなっており、OSとしても洗練されているのがわかる。
MicrosoftのシニアプロダクトマネージャであるRich Turnerは「テキストやドキュメンテーションファイルがすごく興味深い。ソースコードのコメントも含めて読む価値がある」とブログでコメントしている。35年前、コンピュータの世界に多大な影響力を与えたコマンドラインOSは、21世紀の開発者たちには逆に新鮮な存在として映るのかもしれない。