FreeBSD Daily Topics

2007年10月30日注目》GNOME 2.2.0.1登場、《注目》7.0-BETA 1.5登場、《注意》PCI ABI変更にともなうHAL関連の再コンパイル、unionfsマージ他

heads-up

GNOME 2.20.1

ports - Ports CollectionのGNOMEが最新安定板である2.20.1へアップグレードされました。2.20.1へアップグレードする方法は次のとおりです。 textproc/scrollkeeperがtextproc/rarianに変更されている点に注意してください。次に示すようにrarianへの移行作業を実施してからほかのアプリケーションのアップグレード作業をおこなう必要があります。

プロンプト1 portupgrade(8)でGNOME 2.20.1へアップグレードする方法
# pkgdb -Ff
# portupgrade -f -o textproc/rarian textproc/scrollkeeper
# portupgrade -a
プロンプト2 portmaster(8)でGNOME 2.20.1へアップグレードする方法
# portmaster -o textproc/rarian textproc/scrollkeeper
# portmaster -a

今回のアップグレードでインストール先が/usr/local/share/gnome/から/usr/local/share/へ変更されている点にも注目しておきましょう(${LOCALBASE}/share/gnome/→${LOCALBASE}/share/⁠⁠。この変更でインストール先がより GNOMEのデフォルトインストールの構成に近くなりました。アップグレードでアイコンやアプレット、テーマが表示されなくなった場合には、いったん登録を削除してからもう一度追加してみてください。

7.0-RELEASE

current - 2007年10月23日に7.0-RELEASEへ向けた最初のβリリースが実施されました。しかし、BETA1に不備があったことから3日後の2007 年10月26日には次のリリースとなる7.0-BETA1.5がリリース(amd64、i386、sparc64)されています。

PCI ABI changes

current/stable - PCIドメインサポートの導入にともなって動作しなくなっていたFreeBSD 4/5/6のPCIOCGETCONF、PCIOCREAD、PCIOCWRITE IOCTLの後方互換性を実現するためのABIが追加されました。本コミットではpci_conf_io構造体のサイズは変更されませんでしたが、後方互換性を実現するためにPCIOCGETCONFのABIがかわってしまっています。このため、HALを使うたアプリケーションはもう一度コンパイルし直す必要があります。

src

unionfs

current/stable - unionfsの改善パッチが8-CURRENT、RELENG_7、RELENG_6のすべてにコミットされました。unionfsを使った場合の動作が以前よりも安定するようになったほか、unionfsを使って動作する主要なアプリケーション(FinstallやFreeSBIE)の動作が安定します。

ports

security/stunnel

トンネリングアプリケーションstunnelの4.21へのアップグレードにともなって、インストール先が${PREFIX}/sbin/から$ {PREFIX}/bin/へ変更されました。またlibstunnelのインストール先も${PREFIX}/lib/から${PREFIX} /lib/stunnel/へと変更されています。

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