FreeBSD Daily Topics

2009年2月25日OpenJDK6 Ports Collectionに登場、VMware向けのFreeBSD 7.1デスクトップOS VirtualBSD登場、Tcl/Tk 8.5へ、FreeBSD壁紙コレクション

heads-up

OpenJDK6

ports - OpenJDK6のport(java/openjdk6)がPorts Collectionに登録されました。Ports Collectionに追加されているJDK6(java/jdk16)に相当するもので、現段階ではAMD64がアーキテクチャとしてサポートされています。4Gバイトを超えるメモリを積んだマシンでマルチコアを活用することを想定してAMD64版で構築されています。

OpenJDK6 on FreeBSD 8-current/amd64動作例
# uname -srp
FreeBSD 8.0-CURRENT amd64
# export JAVA_HOME=/usr/local/openjdk6/
# java -version
openjdk version "1.6.0-internal"
OpenJDK Runtime Environment (build 1.6.0-internal-root_23_feb_2009_17_26-b00)
Diablo Java HotSpot(TM) 64-Bit Server VM (build 10.0-b23, mixed mode)
#

Ports Collectionには追加されていませんが、OpenJDK7をビルドして使っているという報告もちらほら上がっています。長期的な方向性として、今後はOpenJDKがJavaの開発・実行環境として活用されていく見通しです。FreeBSDでJavaを使っている場合、OpenJDKの積極的な試験と問題のフィードバック、パッチの提案などをお願いいたします。たとえば今の設定ではNetBeans IDE(java/netbeans)で日本語が□で表示されるといった問題があり、解決していく必要があります。

VirtualBSD

vmware - FreeBSD 7.1-RELEASEをベースにして構築されたデスクトップ向けのFreeBSD、VirtualBSD(http://www.virtualbsd.info/)が公開されました。FreeBSD 7.1およびXfce 4をベースにFirefox 3.0.5、Thunderbird 2.0.19、Pidgin 2.5.4、Xchat 2.8.6、OpenOffice.org 3.0、Gimp 2.6.4、VLC 0.9.8a、Transmission 1.42、Samba 3.0.34、CUPS 1.3.9などのアプリケーションが収録されています。

他のデスクトップ用にカスタマイズされたFreeBSDと異なり、VMwareで使うことを前提に構築されているところに特徴があります。動作させるにはWindowsやLinuxであればVMware PlayerやVMware Workstation、VMware Serverなどが、Mac OS XならVMware Fusionが必要です。ゲストOSに割り当てるメモリは1GB、ディスク容量は6GBは必要になります。軽量な環境を採用しつつ、もっともよく使われるアプリケーションをチョイスして収録してあるなど、FreeBSD 7.1を使ってみるには手軽なプロダクトだといえます。

図1 VirtualBSD動作画面 - VirtualBSDサイトScreenshotsより抜粋
図1 VirtualBSD動作画面 - VirtualBSDサイトScreenshotsより抜粋

ports

Tcl/Tk
Ports CollectionのデフォルトTcl/Tkが8.4から8.5へアップグレードされました。もし古いバージョンのまま使いつづけたい場合にはWITH_TCL_VER=84を/etc/make.confに追加してビルドを行うようにしてください。

links

FreeBSD Wallpaper

FreeBSD WallpaperにおいてビーストやFreeBSDロゴを題材にして作成された壁紙画像がまとめられています。

図2 FreeBSD Wallpaper
図2 FreeBSD Wallpaper

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