FreeBSD Daily Topics

2010年3月26日Thunderbird3の特徴とIMAP4トラブルシューティング

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Thunderbird3 Tips

全文検索機能があり、かつ、自分が欲しい機能の拡張が容易にできるメーラといえばThunderbird3 (mail/thunderbird3)を候補にあげることができます。ほかのメーラと比べてそれほど革新的というものではありませんが、デフォルトで全文検索機能が実装されていること、アドオン/エクステンションで機能拡張が可能な点は大きなアドバンテージといえます。

図1 Thunderbird 3.0.3 動作例
図1 Thunderbird 3.0.3 動作例

Thunderbird3になってからIMAP4まわりの実装もだいぶ改善されました。しかしながら、Thunderbirdが何らかの動作をしている最中にシステムフリーズやクラッシュ、パニックなど不正な処理が発生した場合、次のような問題が発生することがあります。

  • Thunderbirdの起動に高いCPU負荷と数十分という時間がかかる
  • 新着メールがあるにもかかわらず、新着メールが表示されない

IMAP4を使う場合、IMAP4サーバ側でメールの振り分けをするようにすると便利です。メールの振り分けを実施するソフトはいくつかありますが、maildrop (mail/maildrop)あたりが便利に使えます。IMAP4サーバ側で振り分けを実施するようにすると、メールクライアントに関係なく振り分けが実施されるため設定をコピーしたり同じ設定を繰り返す必要がなくなります。iPhoneのように振り分け設定ができないものもあるため、サーバ側での振り分けはとても便利です。

しかしThunderbird3はなんらかの原因で、この振り分けられた新着メールを判定しなくなることがあります。Thunderbird3+IMAP4+サーバ側での振り分けを実施している状態で、最近メールが少なくなったと感じることがある場合、新着メールが届いているにもかかわらず、認識されていない可能性があります。

そうしたケースでは、一旦~/.thunderbird/を別ディレクトリにリネームして、最初から同期処理をやり直す方法が効果的です。起動に長い時間がかかるようになった場合も、この方法で改善できることがあります。

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