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2012年7月9日Dru Lavigne氏インタビューその1 FreeBSDプロジェクト紹介、成功の秘訣

interview

Dru Lavigne Interview 1

Unixmenに、Dru Lavigne氏へ実施したインタビューの模様が掲載されました。Dru Lavigne氏はiXsystemsでPC-BSD関連の業務についているほか、FreeBSD Foundationのボードメンバーを務め、さらにBSD認定試験を実施しているBSD Certification Groupのボード代表も務めています。

FreeBSDのコミッタはsrc、ports、docという3つのコミッタに分類されます。srcとportsの双方のコミット権限を持っていたり、すべての権限を持っているコミッタもいます。すべての権限を持ったコミッタは「フルビットを持っている」と表現されることがあります。Dru Lavigne氏の説明によれば、現在、コミットビットを持ったコミッタの数は次のようになっているそうです。

  • src : 181
  • ports : 158
  • doc : 32

トータルで330名のアクティブコミッタが存在すると説明されています。Dru Lavigne氏はプロジェクト内部のチームについても紹介しています(この部分までまとめて紹介するというのは、FreeBSDプロジェクトを紹介した記事としては珍しいと言えます⁠⁠。

  • コアチーム : アクティブコミッタによって選挙で選出されるプロジェクトディレクタ。9名
  • Portsマネージメントチーム : Portsが機能するように面倒を見るチーム。10名
  • ドキュメントチーム(doceng) : ドキュメント関連の面倒を見るチーム。4名
  • リリースエンジニアリングチーム : リリーススケジュールの設定やサポートブランチのメンテナンスを実施するチーム。7名
  • ビルドリリースチーム : リリース向けのパッケージをビルドするチーム。2名
  • セキュリティチーム : セキュリティの面倒を見るチーム。11名

FreeBSDコミュニティの活動量の指針として、次のデータが掲載されているのも興味深いところです。

  • 45ヵ国161個の公式ダウンロードミラーホスト
  • 104のWebサイトミラー
  • 11言語で提供されるWebサイトコンテンツ
  • 20言語で提供されるドキュメントセット
  • FreeBSDフォーラム(English)の登録ユーザ数は33,000超え

Dru Lavigne氏はインタビューの中で、FreeBSDプロジェクトを成功に導いている要因として、さまざまな支援活動を実施するFreeBSD Foundationという非営利法人の存在、北米・欧州・アジアで毎年開催されているFreeBSD *Summitの存在、コミッタを養成するメンター制度の存在、さまざまな手順がよく文書化されているという現状、などを挙げています。

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