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2012年7月26日PC-BSD 9.1-BETA1スクリーンショット : Linux Jailを使ってみる

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PC-BSD 9.1-BETA1 screenshots

PC-BSD 9.1-BETA1はいくつか興味深い機能が追加される予定になっています。BETA1が公開されたこともありますので、先行してそうした機能をチェックしてみようと思います。仮想環境にインストールして試すといったこともすぐにできますので、興味がある方は試してみてください。

ISOイメージをダウンロードして起動すると次のようになります。インストールは手順にしたがって進めます。特に手順で困るところはないと思います。PCに十分なリソースがあるならKDEを、パワーの乏しいマシンの場合にはLXDEなど軽量なウィンドウ環境を選択してインストールします。

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インストール後にパーティションの状態を調べると、インストールしたディスクが丸々ZFSで確保されていることがわかります。PC-BSD 9.1以降はディスク全体をZFSで利用するための最も簡単なインストーラということになりそうです。

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PC-BSD 9.1で今のところもっとも目を引く機能が、WardenにLinux Jailを作成する機能が追加された点ではないかと思います。これはJailの中身をLinuxディストリビューションとすることで、あたかもJail内部でLinuxが動作するように見せかける機能です。複数のLinuxサーバを提供する必要があったり、特定のLinuxアプリケーションを実行するためにこうした方法が取られることがあります。

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WardenはJial環境の構築や起動、停止、モニタリングなどを実施するためのPC-BSD特有のアプリケーションです。Wardenを起動すると作成対象に「Linux Jail」が追加されていることを確認できます。

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Linux JailとしてBETA1ではDebianとGentooが選択できるようになっています。Debianの方は実行するのに調整が必要ですが、Gentooは環境を作成してそのまま起動できます。

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起動したLinux Jailにログインします。uname -aの実行結果が「Linux localhost 2.6.16 FreeBSD 9.1-BETA1」となっていることを確認できます。Gentooに同梱されているuname(1)がLinuxバイナリ互換機能を通じてFreeBSDカーネルで実行されています。

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PC-BSD 9.1はサーバとしても興味深いエディションになりそうです。Wardenはコマンドラインツールとしても用意されており、Xを起動しないサーバエディションをインストールして、Jailの構築や運用をwardenで実施するといったことができます。

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