FreeBSD Daily Topics

2012年12月25日PC-BSD 9.1 Isotope Edition、FreeBSD 9.1より一足先にリリース

release

iXsystems Announces Release of PC-BSD 9.1 Isotope Edition

iXsystemsからPC-BSDの最新版となるPC-BSD 9.1 Isotope Editionが公開されました。PC-BSDのサイトからダウンロードできます。32ビット版と64ビット版の双方に対してDVDイメージ、USBメモリイメージ、LiveUSBイメージ、VirtualBoxディスクイメージ、VMwareディスクイメージが提供されています。

PC-BSDはFreeBSDベースのディストリビューションです。もともとデスクトップ/ワークステーション用途向けに開発されてきたものですが、現在ではサーバシステムを構築するためのディストリビューションとしての役割も負っています。まだFreeBSD 9.1-RELEASEは公開されていませんが、9.1-RC3と9.1-RELEASEはシステムのソースコードにはほとんぼ変更が入らないことになっているので、現状でほぼ9.1-RELEASEに準拠したプロダクトになっているといえます。

PC-BSD 9.1の注目ポイントは次のとおりです。

Jail管理ツールWardenのオーバーホール

UIの改善、複数のPorts Jailsのサポート、メタパッケージのサポート、Linux Jailのサポート、ZFSスナップショット管理機能の導入などが実現されています。Jail仮想化機能とパッケージ管理機能が統合されたことで、従来よりもJail環境の管理性が向上しているほか、LinuxディストリビューションをJails内に構築する機能が強化されており、Linux仮想化の新しいアプローチとして注目されます。

ZFS関連機能の強化

インストール時に選択できるZFSの構成が増えたほか、バックアップ/リストア関連機能の強化、Jails環境との連携など、ZFSを使うためのツールの充実化が進められています。

刷新されたインストーラ

従来よりもインストール手順が簡単になったほか、インストールの種類として新しくサーバディストリビューションとして「TrueOS」が選択できるようになりました。FreeBSDベースのサーバディスクで、コマンドラインベースのPC-BSD管理ツールが提供されるバージョンになっています。PC-BSDの提供するパッケージ管理機能やJail管理機能を使いつつ、Xなどのウィンドウ環境は避けたいという用途に適しています。

図1 PC-BSD 9.1インストーラ
図1 PC-BSD 9.1インストーラ
図2 インストール形式として、素のFreeBSDインストールの横に「TrueOS」というサーバ向けディストリビューションの選択項目が追加されている
図2 インストール形式として、素のFreeBSDインストールの横に「TrueOS」というサーバ向けディストリビューションの選択項目が追加されている
図3 LXDEを選択したのインストール中画面
図3 LXDEを選択したのインストール中画面
図4 最初の起動時にはムービーが流れるようになっている
図4 最初の起動時にはムービーが流れるようになっている
図5 LXDEのデスクトップ画面。フルスペックが欲しいならKDEを選択すればよい。軽量を求めるならLXDEのほうが便利
図5 LXDEのデスクトップ画面。フルスペックが欲しいならKDEを選択すればよい。軽量を求めるならLXDEのほうが便利
図6 ディスクはフルZFSで構築される
図6 ディスクはフルZFSで構築される
図7 オーバーホールが実施されたJail管理アプリケーションWarden
図7 オーバーホールが実施されたJail管理アプリケーションWarden

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