FreeBSD Daily Topics

2013年3月12日non-rootシステムインストール

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Unprivileged install and image creation

FreeBSDではシステムのインストールおよびインストールイメージの制作において、rootユーザで作業する必要があるとともに、ユーザとグループがホストと一致している必要があります。つまり、基本的にはFreeBSDが動作するアーキテクチャで、rootユーザで、そのアーキテクチャ向けのFreeBSDをビルドしてインストールおよびインストールイメージを制作する必要があります。

これは組み込みシステムを開発したり、カスタムしたFreeBSDインストールイメージを作成する場合には不便なところがあります。一般ユーザでビルドおよび特定のディレクトリへのインストール、そこからのインストールイメージの制作ができたほうが便利です。

FreeBSD開発者のひとりであるBrooks Davis氏がこれを実現するための開発に取り組みました。root以外のユーザもインストールできるようにする「-DNO_ROOT」オプションと、システムに用意されているユーザ/グループとインストール時のユーザ/グループが違っていても動作するための「-DDB_FROM_SRC」オプションが追加されています。

この仕組みはNetBSDのmtree(8)、pwcache(3)、vis(3)の機能をマージすることで実現されています。NetBSD mtree(1)は今の所nmtree(8)として導入されていますが、FreeBSD 10.0-RELEASEまでにはnmtree(8)がデフォルトのmtree(8)として扱われることになります。

この機能はFreeBSD 8系までバックポートされる計画で、最終的にFreeBSD 8系以降の最新版はrootにならずともシステムをビルドしてインストール、インストールイメージの制作ができるようになる予定です。

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