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2009年10月21日Atom対応、仮想化サポートなど注目機能のFedora 12 ベータ版が登場、正式公開まであと1ヵ月

FedoraプロジェクトのJesse Keating氏は10月20日(現地時間⁠⁠、Fedora Linuxの次期バージョン「Fedora 12」のベータ版を公開したと発表した。Fedora 12の正式公開は11月中旬に予定されており、今回のベータ版は正式公開までの最後のマイルストーンとなりそうだ。

Fedora 12では11に比べて数多くの機能追加/改善が図られているが、中でも特徴的なのが全パッケージのi686(Intel Atom)による最適化と、KVMによる仮想化サポートの強化だ。

i686ベースへの移行は、ネットブックユーザの爆発的な普及を受けてのもので、必然的にi586以下のCPUはサポート外となる。ネットブック対応としてはほかにも、MoblinのGUIを統合する試みが実施されている。

KVMによる仮想化対応はFedora 11でも強化された部分だが、Fedora 12ではさらにパフォーマンス、マネジメント、リソース共有、セキュリティなどに関しての改善が図られている。仮想マシンのディスクイメージに直接アクセスできるライブラリ「libguestfs」とツール「guestfish」も用意されており、すでに入手可能だ。なお、KVMはペアレントディストリビューションであるRed Hat Enterprise Linuxでデフォルト採用されている仮想化技術である。

その他の特徴としては

  • デスクトップ環境にGNOME 2.28またはKDE 4.3
  • 次世代ビデオ規格「Theora 1.1」
  • 11からのアップデートの高速化/簡略化
  • サポートするグラフィックドライバの増加
  • 起動時の初期ファイルシステムイメージを作成する新ツール「Dracut」
  • PulseAudioの改善
  • X.Org Server 1.7
  • Eclipse Galileo、Perl 6、PHP 5.3、SystemTap 1.0

などが挙げられる。

Fedora 12 Betaのダウンロードは以下のサイトなどから行える。

Fedoraを入手/Fedora Project
URLhttp://fedoraproject.org/get-prerelease
Fedora Project
URLhttp://fedoraproject.org/

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