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2009年12月16日 Linusの強い不満が引き金? NVIDIAドライバ"Nouveau"がLinuxカーネル2.6.33に

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Linuxカーネルは次のバージョンである「Linux 2.6.33」に向けて鋭意開発中である。そのさなか,Red HatのDavid Airlie氏がカーネル開発者のメーリングリスト「LKML」⁠Linux Kernel Mailing List)に投稿した内容が話題になっている。

NVIDIAのグラフィックカードを使用しているLinuxユーザは,フリーのnvドライバを使うことがほとんど唯一の選択肢だった。この場合,3Dアクセラレーションはあきらめざるを得ない。それを打開するため,Red Hatに籍を置くAirlie氏やBen Skeggs氏は,NVIDIAカードを完璧に動作させるドライバを開発すべく"Nouveau"プロジェクトを立ち上げた。その成果物の一部はFedoraには取り込まれているものの,Linuxカーネル開発チームに提供されることはなかったのだが,これについてLinus Torvalds氏が12月10日,強い不満をLKMLで訴えた。

「Red Hatはカーネル開発のメインラインにNouveauをまったく提供しようとする気がない。いったい全体,どういう理由なわけ?(What the _hell_ is going on? )⁠

(Linus氏はメンバーをかなり強い口調で非難することがままある)

すると,Linus氏のメールから24時間しないうちに,Airlie氏が返答した ─Nouveau DRMをLinuxカーネルに提供します,と。

このニュースに,カーネル開発者たちだけでなく,多くのNVIDIAユーザが驚きと喜びに包まれることになったのは言うまでもない。3万6,000行にもおよぶ膨大なコードだが,現在のNouveauはほぼすべての最新NVIDIAカードをサポートしているといわれている。2月にリリース予定のLinuxカーネル 2.6.33にさっそく取り込まれることになりそうだ。

うまく開発が進めば,次のメインディストリビューションでは,カーネルベースでNVIDIAカードがサポートされることになる。この「Red Hatからのビッグなクリスマスプレゼント」に,悪態?をついたLinus氏も「Thank you. The squeaky wheel _does_ get greased. ありがとう,ゴネてよかったよ)⁠とご満悦のようだ。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。

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