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2010年5月18日 Linuxカーネル2.6.34リリース,新ファイルシステムが2つ追加

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Linus Torvalds氏は5月16日(現地時間)⁠Linuxカーネル2.6.34を正式公開した。数多くの新機能の中で,もっとも特筆すべきは2つの新しいファイルシステム「Ceph」「LogFS」の採用だ。その他,KVMネットワークを高速化する「vhost net」⁠Btrfsのアップデート,GPUスイッチングのサポート,VMwareドライバ「VMware Balloon」のサポートなどが実施されている。

新しく追加されたファイルシステムのうち,CephはもともとIBMによって開発されていたもので,ペタバイト級の大規模分散ネットワークを扱えるファイルシステム。複数ストレージノード間にデータを分散できるObject Storage Device(OSD)システムが特徴だ。スケーラビリティ,透過性,信頼性のいずれにもすぐれており,メタデータの動的な負荷分散も可能なため,大容量ストレージの需要が高まるクラウドコンピューティング時代に適したファイルシステムとして注目されている。

もうひとつのLogFSは,USBやSSDなどのフラッシュデバイスを扱うファイルシステム。同じくフラッシュデバイスを扱うJFFS2に比べメモリ消費量も少なく,高速アクセスが可能な点が特徴だ。

またvhost netは,Linuxのデフォルト仮想化ソリューションとなりつつあるKVMのパフォーマンスを向上する機能で,仮想化によるオーバーヘッドを大きく低減する。仮想化環境下でのI/O処理におけるワークロード最適化は,現在のLinuxカーネル開発にとって最大の鬼門ともいえるべき部分で,今後もさらに注力されると見られている。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。

コメント

  • 「USBやSSDなど」の部分が不適切

    「USBやSSDなど」の部分が不適切です。
    USBやSSDは内部にフラッシュを使っているものの、内部チップで様々な変換をして普通のブロックデバイスに見せています。
    ここでいうフラッシュデバイスは組み込み等のむき出しのフラッシュのことで、内部チップが行っているような制御を自前で行うのがフラッシュファイルシステムです。

    このLogFSなどのフラッシュファイルシステムをUSBやSSDに使っても極めて非効率なので注意。

    http://sourceforge.jp/magazine/07/05/24/0128245/2

    Commented : #1  bero (2010/05/18, 18:36)

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