Linux Daily Topics
2010年5月26日 ここ最近で最も意欲的なバージョン─Fedora 13がリリース
Fedora Projectは5月25日(米国時間),Fedora 13の正式公開を発表した。すでにFedoraのサイトから入手可能になっている。当初予定していた公開日よりやや後ろにずれ込んだ形となったが,その甲斐あって"リーディングエッジなディストリビューション"の名にふさわしい,さまざまな新機能が盛り込まれた意欲的なバージョンとなったようだ。Linuxカーネルには最新の2.6.34を採用している。
Fedora 13の数ある新機能/改良点のうち,もっとも注目すべきポイントは次の5つだ。
- ① 初心者にもやさしいデスクトップ環境
インストーラ“Anaconda”のユーザインターフェースを変更し,ストレージデバイスの扱いやパーティショニングなどがこれまでよりも簡単に行えるようになった。プリンタドライバの自動インストール,データのバックアップや写真編集の簡易化,ディスプレイ表示と印刷の色の違いを低減するカラーマネジメントなども採り入れられている。
- ② 3Dグラフィクスドライバの改良
前バージョンのFedora 12ではIntelおよびATIのビデオカードに対応した3Dドライバが加わったが,Fedora 13ではさらにNVIDIAグラフィックカードドライバを強化,3Dゲームや3Dデスクトップをリアルに体感できる。
- ③ 仮想化機能の強化
新たにKVM Stable PCI Addressesをサポートする。これは,他のデバイスがゲストコンフィギュレーションから追加/削除される際,KVMゲストマシンのデバイスはPCIアドレス空間をホストマシン上に保持したままでいられる。これによりWindowsゲストが再度アクティベーションを要求するときに出る警告などを回避しやすくなる。
また,共有ネットワークインターフェース(Shared Network Interface)も改良され,仮想マシンが同じ物理ネットワークインターフェースカードをホストOSと共有できるようになった。KVM仮想ネットワークのパフォーマンスも大幅に向上している。
- ④ 開発環境の強化
Fedora 13ではとくにPython周りを強化しており,たとえばPythonとC++のミックスライブラリの提供や,Python 2.6とPython 3のパラレルインストールが可能になったことなどが挙げられる。また,実行中のシステムをプローブするSystemTapを採用,コードの最適化や改良をしやすくする。
- ⑤ Btrfsの拡張
次世代ファイルシステムの最有力候補として名前が挙がっているBtrfsだが,Fedora 13ではファイルシステムのスナップショット機能をサポート,これにより,実験的にソフトウェアをアップデートしたり,任意の時点の状態に戻ることが簡単になる。
Linux Daily Topics
- 2010年5月27日 MeeGo 1.0がリリース─次リリースではタッチ端末にも対応へ
- 2010年5月26日 ここ最近で最も意欲的なバージョン─Fedora 13がリリース
- 2010年5月25日 Linuxで作るアイスクリーム! 話題のベンディングマシーン「Moobella」とは?
- 2010年5月21日 混迷きわめるLinuxのビデオコーデック問題,GoogleのVP8は救世主となるか!?
- 2010年5月18日 Linuxカーネル2.6.34リリース,新ファイルシステムが2つ追加
- 2010年5月17日 Maverick Meerkatではbtrfsがデフォルトの可能性あり!? Ubuntu幹部がブログでコメント
- 2010年5月11日 M.シャトルワースが語った次世代Ubuntu─UnityとUbuntu Light
- 2010年5月6日 LinuxでYouTubeを楽しむならコイツがオススメ! "Minitube 1.0"登場

