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2011年5月25日Fedora 15リリース─GNOME 3を搭載した初のメジャーディストリビューション

Fedora Projectは5月24日(世界協定時⁠⁠、Fedora 15(開発コード"Lovelock")を正式公開した。すでにLiveイメージやDVDイメージなどがダウンロード可能になっている。

Fedoraを入手
URL:https://fedoraproject.org/get-fedora

今回のリリースの最大の目玉は、デスクトップ環境にGNOME 3を採用した最初のメジャーディストリビューションという点だ。周知のとおり、昨年9月にリリースされる予定だったGNOME 3は開発スケジュールを大幅に後ろに倒し、正式公開されたのは今年の3月。この遅れにしびれを切らしたのか、Ubuntu 11.04ではCanonical開発のUnityがデフォルトデスクトップとなったことは記憶に新しい。

一方、Fedoraは早くからFedora 15でのGNOME 3採用を宣言しており、ベータバージョンの時点から環境の統合を図っていた。Fedora Projectは「洗練された、ロバストで拡張性にすぐれたデスクトップ環境が誕生した」とGNOME 3との統合に自信を見せている。

その他の主な特徴としては

  • ファイルシステムにBtrfsをサポート(デフォルトはext4)
  • クラッシュレポートツールABRTの採用
  • Liveイメージの高圧縮
  • パワーマネジメントの改善
  • GCC 4.6、GDB 7.3、Maeven 3、Python 3.2など開発ツールのアップデート
  • システム/セッションマネージャにsystemdを採用
  • ファイアウォールの設定をリブートすることなく変更できるDynamic Firewall
  • RPM 4.9.0
  • ERPソフトにTrytonを収録

などが挙げられる。

Linuxカーネルは2.6.38を採用、GNOME以外のデスクトップ環境としてはKDE 4.6.2、Xfce 4.8などが収録されている。

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