Linuxデスクトップのランキングでは、UbuntuやFedora、最近ではMint Linuxがトップを争うことが多い。ではサーバOSの状況はどんな感じなのだろうか? Webベースのコンサルサービスを提供するQ-SuccessのWebテクノロジ調査部門である「W3Techs」が1月9日に発表した内容によると、2012年1月時点ではCentOSとの熾烈なトップ争いを続けているDebianが、久々に首位を奪還したようだ。
同レポートによると、WebサーバシェアにおけるDebianの現在のシェアは9.6%。1年前の8.9%、2年前の8%に比較すると着実に上昇を続けている。これはLinuxベースのサイト全体を100%とするとDebianが占めるシェアは29.4%ということで、毎日、100万サイトのうち54サイトがDebianに乗り換えている計算になる。WebサーバOSとしては、かなりの伸び率だと言えるだろう。
DebianをサーバOSに採用しているサイトに顕著な傾向は、WebサーバにNginxやLighttpdを採用しているところが多いという点だ。反面、Apacheを使っているサイトはDebianではあまり多くないという。またディストリビューションにかかわらず、サーバサイド言語として最も使われているのはPHPで、これはDebianも同様。97.5%のDebianベースのサイトがPHPで書かれている。
2位には僅差でCentOS。ここ1年、ずっとDebianの猛追をかわしてきたが、今回は首位を譲ったようだ。1、2位からやや数字を落として、3位にUbuntu、4位にRed Hat、5位にFedoraと続いている。