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2016年11月1日 SUSEがARMとの提携を強化,SUSE Linux Eneterprise Serverで64ビットARMをサポートへ

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10月25日(米国時間),SUSEはARM主催の年次カンファレンス「ARM TechCon」において,「SUSE Linux Enterprise Server(SLES)」で64ビットARMアーキテクチャ(ARMv8-A)をサポートすることを発表した。サポートの開始は2016年末の予定で,SLES 12のコードに含まれることになる。AMD,Applied Micro,Cavium,NXP,XilinxなどのSoC(Software-on-Chip)がサポートされる予定だ。

SUSEは2015年からARMとのパートナープログラムを開始しており,「イノベーターとしてだけでなく,イノベーションを支持する立場として,ARMアーキテクチャをサポートしていく」と宣言64ビットARM市場の拡大を推進する立場を取ってきたが,今回のSLESでのサポートにより,エンタープライズ市場でもそのアプローチを強化していくことになる。

SUSEが「ARM TechCon」に合わせてSLES for ARM 64発表した背景には,エンタープライズ分野で競合するRed Hatへの牽制がある。日本市場では存在感を出せていないものの,米国や欧州ではSLESとRHELが競合するケースも多い。RHELに先んじることで,SUSEがエンタープライズグレードなARMサポートを実現した最初のLinuxディストリビューションの称号を獲得し,RHELよりも先進性にすぐれているイメージを強調する目的があったと見られる。なお,RHEL for ARMは現時点ではまだテクノロジプレビューの段階だ。

スマートフォンなどモバイルデバイスとともに進化してきたARMは,パフォーマンスよりも省電力にすぐれているアーキテクチャであり,その特性がエンタープライズ市場でも求められるケースが着実に増えている。64ビットARMのエンタープライズアダプションが今後,拡大していくことは確実で,そうした意味でも今回のSUSE for ARMの発表はSUSEにとって大きな追い風となる可能性は高い。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。

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