Red Hatは2月28日(米国時間)、同社のサポートポリシーにもとづき、「Red Hat Enterprise Linux 5(RHEL 5)」のサポートを3月31日で終了することを同社のユーザに対して告知した。これに伴い、オープンソースとしてRed Hatのもとで開発されているRHEL 5のクローンOS「CentOS 5」もサポートが終了する。
- Red Hat Enterprise Linux 5 One-Month Retirement Notice
RHEL 5が最初に登場したのは2007年3月で、今月でちょうど10年となる。Red Hatは2012年、エンタープライズ企業向けのサポートを拡充する施策の一環として、RHEL 5移行の製品ライフサイクルを従来の7年から10年に延長している。今回のRHEL 5のサポート終了はライフサイクル変更後、最初のEOLとなる。
Red HatはRHEL 5ユーザに対し、RHEL 7への移行を推奨しているが、金融機関や製造業などではRHEL 5に移行できずにいるユーザも少なくない。そのための救済措置としてRed Hatは2020年11月30日まで有効な「Extended Life Cycle Support(ELS) Add-On」をオプションサービスとして提供しており、重大なセキュリティホールのパッチや緊急バグフィクスなどを含むサポートが得られる。ちなみにRHEL 5のカーネルはLinux 2.6.18がベースになっている。