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2017年7月3日Linux 4.12が正式リリース、AMD VegaやNVIDIA Pascalのサポートなどが追加

Linus Torvaldsは7月2日(米国時間⁠⁠、⁠Linux 4.12」を正式公開した。5月中旬から約2カ月弱、7本のリリース候補版(RC)を経てのリリースで、とくに大きなトラブルもなく正式公開に至っているが、Linusは「Linux 4.12は歴史的に最も大きいリリースのひとつ」とコメントしている。

Linux 4.12: Linus Torvalds

カーネルサイズが大きくなった原因についてLinusは「AMD Vega(製品名: AMD Radeox RX Vega)サポートのためのヘッダファイルの追加」を挙げており、これが全体のパッチの約半分を占めているという。AMDの次世代GPUアーキテクチャであるVegaはマシンラーニング分野などでの導入拡大が見込まれているが、Linuxカーネルにおいても今回はじめてサポートされることになる。

グラフィックドライバ関連ではもうひとつ、NVIDIAのGPUアーキテクチャ「Pascal」を搭載した「NVIDIA GeForce GTX 1000」シリーズのNouveau DRMによるサポートだ。GTX 1000シリーズのサポートも今回が初となる。

その他の主な新機能としては

  • I/Oスケジューラ「BFQ(Budget Fair Queing⁠⁠」および「Kyler」のメインライン追加
  • BtrlfsのRAID 5/6における改善およびMD(Multiple Device⁠⁠ RAIDの最適化
  • Raspberry Piユーザ向けに「Broadcom BCM2835」サーマルドライバの追加

などが挙げられる。

LinusはLinux 4.12の公開に伴い、次のリリースである「Linux 4.13」に向けてすでにマージウィンドウをオープンしている。

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