Oracleは2月27日(米国時間)、オープンソースのクロスプラットフォーム仮想化ソフトウェア「Virtual Box」の最新アップデートである「VirtualBox 5.2.8」をリリースした。対応プラットフォームはLinux、macOS、Windowsで、いずれもすでにダウンロード可能となっている。
- Changelog for VirtualBox 5.2
- VirtualBox 5.2.8 | The ORACLE-BASE Blog
VirtualBox 5.2.8ではゲストOSにLinuxの最新カーネルであるLinux 4.15をサポートし、あわせて多くの関連モジュールもLinux 4.15に対応させている。LinuxをゲストOSにした場合、3Dをイネーブルにするとブラックスクリーンに陥るバグが報告されていたが、これも修正済みだ。
Windows関連のアップデートでは、ゲストOSのWindows上で特定のアプリケーションを動作中に共有フォルダを使用するとエラー(Incorrect Function)が発生するバグが修正されている。また、セキュリティ強化の一環として、使用中のアプリケーションやコンポーネントを更新する際、HTTPSによるダウンロードに自動で切り換えられる。
加えて、 FSGSBASE、PCID、INVPCIDといったCPU命令セットをゲスト用に新たにサポート、対応ハードウェアを拡大しているほか、サウンド、ストレージ、ネットワークなどでもいくつかのアップデートが実施されている。