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2020年2月26日 FSF,独自のコードホスティングプラットフォーム「forge」を2020年内にローンチへ

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Free Software Foundation(FSF)でシニアシステムアドミニストレータを務めるAndrew Engelbrechtは2月25日,FSFのブログに「Coming soon: A new site for fully free collaboration」というエントリを投稿し,2020年内に「forge」という名前でパブリックコードのホスティング/コラボレーションプラットフォームをローンチする計画を発表した。forgeにはマージリクエストやバグトラッキング,開発ツールの提供といった機能は含まれるが,あくまで以前からFSFで運用してきた「Savannah」サーバ群を補完する存在として位置づけられており,Savannahのメンテナンスとサポートは今後も継続していくという。

Coming soon: A new site for fully free collaboration -Free Software Foundation

FSFがforgeを開発する理由についてEngelbrechtは,多くのフリーソフトウェアの開発が「みずからのソースコードをパブリッシュしないサイト,プロプライエタリソフトの使用を要求または推奨するサイト⁠⁠,つまりGitHubやGitLabといった商業プラットフォーム上で行われていることを挙げており,forgeではGNUの倫理基準「GNU Ethical Repository Criteria」に則ったソースコードホスティングを行うとしている。

またforge自体の倫理基準における評価に関しては当初は「B(推奨するのに十分⁠⁠」を目指し,ローンチ後には「A(エクセレント⁠⁠」を獲得できるように体制を整えるとしている。なお,評価Bを獲得するにはノンフリーのJavaScriptを遮断するFirefoxのアドオン「LibreJS」をサポートし,サードパーティトラッキングをいっさい含まず,適切なライセンスを選択しているなどの条件が課せられる。

FSFは以前からGitHubやGitLab,SourceForgeといったメジャーなコードホスティングサービスに対して批判を続けており,とくにLibreJSでは動作しないGitLabは倫理基準で評価を「F(受け入れられない⁠⁠」とするなど厳しい態度を取っている。一方でメジャーで人気の高いオープンソースの多くがGitHub/GitLabで開発されており,Savannahの存在感は薄い。forgeによるテコ入れがFSFにどんな効果をもたらすかが注目される。

著者プロフィール

階戸アキラ(かいとあきら)

起きてからまず海外ニュースサイトのハシゴをしないと1日を始められない海外ニュースウォッチャー。英語は英検準一級の資格を持ち,日本人と話すより英語圏の人のほうがウマが合う。