Ubuntu Weekly Topics

2016年1月22日号 “Ubuntu Tablet”の登場・UWN#449・450

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“Ubuntu Tablet”

Ubuntuベースの『コンバージェンス』タブレットがついに登場します。2月末にスペインで開催されるMobile World Congressにおいて,スペインのBQから「Ubuntu搭載タブレット」デモされるだろうという記事が,さまざまなWebサイトに掲載されています。

モデルとしてはAquaris M10」,10インチ液晶を搭載した,MediatekのSoCを搭載したタブレットのUbuntu搭載バージョンとなります(Android版はすでに存在します)。

搭載されるUbuntuはUbuntu Phoneとベースを共用する「タブレット用Ubuntu」で,MirベースのUnity 8が動作します。「タブレット向けの動作モードを備えた,画面の大きなUbuntu Phone」といった体裁を考えると良いでしょう。

最大の特徴は『コンバージェンス』対応です。タブレットとしてタッチ操作に対応することはもちろん,キーボードやマウスを接続することで小型のデスクトップとして,そしてモニタも接続すると,据置型デスクトップの代替として利用できます。気になる発売時期は4月頃,16.04のリリースに前後する形になると報道されています。

Ubuntu Phoneの登場時に予定されていた『コンバージェンス』環境,そして将来登場するUbuntu Desktopの後継バージョン,Ubuntu Personalのプロトタイプが,もうすぐ登場します。現時点でのデモ動画がYoutubeにアップロードされていますので,気になる方はまずは以下動画を再生してみてください。

UWN#449・450

Ubuntu Weekly Newsletter #449#450がリリースされています。

その他のニュース

注1
/tmpをtmpfsにすることでシステムの性能を引き上げるアプローチはかなり昔から存在していましたが,tmpfsはswapを奪って動作するため,環境によってはトラブルを起こすことが知られています。近年のハードウェアは非常に大容量のメモリを搭載しているのでほとんどの環境では問題ないのですが,Ubuntuは比較的保守的な判断をしており,/tmpを実ファイルシステム上に取る構成となっています。

今週のセキュリティアップデート

usn-2868-1:DHCPのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003259.html
  • Ubuntu 15.10・15.04・14.04 LTS・12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2015-8605を修正します。
  • 悪意ある加工を施したパケットを受け取った場合,DHCPのサーバデーモン・クライアントデーモンがクラッシュすることがありました。
  • 対処方法:通常の場合,アップデータを適用することで問題を解決できます。
usn-2859-1:Thunderbirdのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003260.html
  • Ubuntu 15.10・15.04・14.04 LTS・12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2015-7201, CVE-2015-7205, CVE-2015-7212, CVE-2015-7213, CVE-2015-7214を修正します。
  • Thunderbird 38.5.1のUbuntuパッケージ版です。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,Thundebirdを再起動してください。
usn-2869-1:OpenSSHのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003262.html
  • Ubuntu 15.10・15.04・14.04 LTS・12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-0777, CVE-2016-0778を修正します。
  • OpenSSHクライアントにおいて,不正な応答を返すサーバーに対して,応答の一部にメモリ空間の一部が含まれてしまうことがありました。これによりクライアントの秘密鍵が奪われる可能性があります。
  • 対処方法:通常の場合,アップデータを適用することで問題を解決できます。
usn-2870-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003263.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-0728を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2871-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003264.html
  • Ubuntu 15.04用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-0728を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2872-1:Linux kernelのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003265.html
  • Ubuntu 15.10用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-0728を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2873-1:Linux kernel (Utopic HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003266.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-0728を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2871-2:Linux kernel (Vivid HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003267.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-0728を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2872-2:Linux kernel (Wily HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003268.html
  • Ubuntu 14.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-0728を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2872-3:Linux kernel (Raspberry Pi 2)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003269.html
  • Ubuntu 15.10用のアップデータがリリースされています。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2870-2:Linux kernel (Trusty HWE)のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003270.html
  • Ubuntu 12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2016-0728を修正します。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。
  • 備考:ABIの変更を伴いますので,カーネルモジュールを自分でコンパイルしている場合は再コンパイルが必要です。カーネルモジュール関連のパッケージ(標準ではlinux-restricted-modules, linux-backport-modules, linux-ubuntu-modulesなど)は依存性により自動的にアップデートされるため,通常はそのままアップデートの適用を行えば対応できます。
usn-2874-1:Bindのセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003271.html
  • Ubuntu 15.10・15.04・14.04 LTS・12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2015-8704を修正します。
  • 悪意あるAPLデータを送出することで,DoSが可能でした。
  • 対処方法:通常の場合,アップデータを適用することで問題を解決できます。
usn-2875-1:libxml2のセキュリティアップデート
  • https://lists.ubuntu.com/archives/ubuntu-security-announce/2016-January/003272.html
  • Ubuntu 15.10・15.04・14.04 LTS・12.04 LTS用のアップデータがリリースされています。CVE-2015-7499, CVE-2015-8710を修正します。
  • 悪意ある加工の施されたXMLを処理した場合,libxmlを利用したアプリケーションがクラッシュすることがありました。
  • 対処方法:アップデータを適用の上,システムを再起動してください。

著者プロフィール

吉田史(よしだふみひと)

Ubuntu Japanese Team Member株式会社創夢所属。システム管理を中心にWindows/PC Unixを併用している。Ubuntu Japanese Teamではパッケージサーバの管理や翻訳などの作業を担当。

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