Wine 1.0がやってきた~どの程度動くものなのか~[後編]Windowsアプリを使ってみよう

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UTF-8 TeraTerm Pro

インストール時に,日本語のメッセージ表示がされないという問題が発生しましたが図9~11)⁠言語を"English"にすることできちんと表示されました図6~8)⁠

図6 インストール(英語)

図6 インストール(英語)

図7

図7 インストール(英語)

図8

図8 インストール(英語)

図9 インストール(日本語)

図9 インストール(日本語)

図10

図10 インストール(日本語)

図11

図11 インストール(日本語)

ただし,インストールしたプログラムを動作させようとしたところ,

SSHログイン時にフリーズした

という障害が出ております図12,13)⁠

図12 SSHログイン時にフリーズ

図12 SSHログイン時にフリーズ

図13

図13 SSHログイン時にフリーズ

ちなみに,telnetログインについては普通に動作します図14)⁠

図14 telnetログインはOK

図14 telnetログインはOK

意外によく動く~動作速度にストレスは感じない

2つのアプリケーションについて,インストール~使用までを簡単に行ってみましたが,動いてしまえば速度面でのストレスは感じません。ただし,TeraTermのSSHログインのときのように,⁠なんで?」というところで使えなかったりするので,覚悟は必要でしょう。

きわめておおざっぱな所感~使えることは使えるが,覚悟と注意は必要。とはいえ「あたりまえ」を実現する方法が増えた

もともとの目的を考えると,⁠よく動かすなぁ」というのが正直なところです。筆者もこのあたり,覚悟しながら使ってみたわけですが,⁠意外によく動く」という,うれしい不意打ちを食らいました。

ただ,プログラムによって動作に不具合が出る可能性も否めず,今回は筆者がよく使う2つのプログラムを選定したら,前述のような不具合が出てきております。

もともと,動作に「完全なる動作保障」をしているソフトウェアは皆無ですが,それでも「本来開発側が想定した環境」で動作させているわけではありません。このあたりは留意して使っていただく必要があります。もちろん,Wineでの動作もサポートするようなソフトウェアは別です。

その他,前編の冒頭に「注意」とも書きましたが,これは「プログラムそのものの動作」以前に「そのプログラムを動かして良いか」という話や,⁠Wine環境で使って良いか」という話に気をつけなければならない,という意味です。

具体的には,プログラムやデータを使用する際の「ライセンス」がどうなっているかを確認する,ということです。もし「技術的に動作させられる」としても,⁠ライセンス上適正でない」ものは結局実際に使うわけにはいきません。

たとえば,最近Windows XP向けにメイリオフォントの配布が始まりましたが,このフォントのダウンロードページにいくと,⁠正規の Microsoft Windows を実行中のお客様にご利用いただけます。」という文言が明記されています。

Wineはあくまで「正規のWindows」向けの配布物であり,これをWineの上で使えるかといわれると,ライセンス上は使えないということになります。

もっとも,このようなことを気にせず使えるものソフトウェアであれば,自己責任の範疇ではありますが使えるのは良いことと言えます。

たとえば,Windowsで使い慣れたエディタを使いたい,という単純な(でもものすごく制限があった)要望も満たせるようになってきます(今回は解説しませんでしたが,サクラエディタについては,インストール時の画面表示がおかしい以外は普通に使えるようです)⁠

「あたりまえ」を実現する方法がまた1つ増えたと考えると,すばらしいことです。

新たなる脅威~Windows向けMalwareの動作の危険性

「あたりまえ」を実現する手段が増えることはすばらしい,と書きましたが,これは「Windowsではあたりまえ」とされる脅威がLinuxにもやってくる,ということも意味してます。

これについては,WindowsのあたりまえをLinuxでも実践する,ということが必要になります。

すばらしいツールを悪夢のツールにしないように,使う人も気をつけてください。

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