小型Linuxサーバの最高峰 OpenBlockS 600活用指南

第2回 新機能! Webインターフェースとアプリケーションマネージャでラクラク管理

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アプリケーションマネージャ

アプリケーションマネージャは,その名のとおり各種アプリケーションの導入/管理を行うための機能です。利用方法は,Webインターフェース上で導入可能アプリケーションのリスト(カタログ)を表示し,インストールしたいアプリケーションを選択する??たった,それだけです。

アプリケーションはネットワークを通じてダウンロード/インストールされ,必要に応じライセンスキー発行も行われます。インストール完了後は,導入したアプリケーションの設定メニューがWebインターフェース上に追加され,すぐに利用できる状態になります。

リストされるアプリケーションには,ソフトウェア開発ベンダとの協業により提供される有償のパッケージソフトウェアや,オープンソースソフトウェアに設定/管理インターフェースを付与したもの,そしてオープンソースソフトウェアのコンパイル済みバイナリがあります。

導入可能なアプリケーション

代表的なものについての概要をご紹介します。なお,これらのアプリケーションは基本的にOpenBlockS 600を購入した後にアプリケーションマネージャを通じて提供されますが,ユーザの指定により,本体の出荷時にあらかじめインストールを行うことも可能です。

表2 導入可能アプリケーションリスト

種別名称
パッケージソフトウェアHinemos(サブスクリプション)
PacketiX VPN(ライセンス)
PacketiX Desktop VPN Business(ライセンス)
管理インターフェースDNS(無償)
DHCP(無償)
NTP(無償)
Syslog(無償)
オープンソースバイナリPerl(無償)
Ruby(無償)
PostgreSQL(無償)
MySQL(無償)
OpenJDK(無償)
他多数

Hinemos

Hinemos(ヒネモス)とは,⁠株)NTTデータ(以下NTTデータ)が提供を行っているオープンソースソフトウェアで,システムの運用管理をすることができます。Hinemosを使用すると,複数のコンピュータを単一のコンピュータのようなイメージで運用管理することが可能になります。

OpenBlockS 600用として,この機能を提供するにあたり,ぷらっとホームは,HinemosソリューションパートナーとしてNTTデータの協力のもと,Hinemos Ver3。1(2009年4月にリリース)をベースとして,必要な機能を絞り込んだ扱いやすいシンプルなバージョンを専用に開発しました。これによって,大規模データセンターなどで数多い実績を持つHinemosを,よりシンプルな導入でスムースに運用開始できるようになりました。

Hinemosの利用イメージは,図2を参照してください。OpenBlockS 600はこの場合,Hinemos Managerとして動作し,設定された内容に基づいた監視行為を実行します。Hinemosの設定は,Windows PCにインストールしたHinemos ClientのGUIを通じて,視覚的に行うことができます。

図2 Hinemos利用イメージ

図2 Hinemos利用イメージ

PacketiX VPN

PacketiX(パケティックス)VPNとは,ソフトイーサ⁠株⁠⁠以下ソフトイーサ)が提供を行っている商用のVPN(Virtual Private Network)を実現するソフトウェアです。

PacketiX VPNは,IPSec-VPNやSSL-VPNなどの既存技術のメリットをあわせ持つVPNソフトウェアとして,ぷらっとホームでは2005年12月から販売を開始しています。また,販売開始当初からソフトイーサ認定1stパートナーとしてPacketiX VPNのライセンス販売を行い,またOpenBlockSシリーズの既存ラインナップ「OpenMicroServer」「OpenBlockS266」に,PacketiX VPNと専用管理ツール(管理インターフェース)がプリインストールされたアプライアンス製品「PacketiX BOX」の販売も行ってきました。

OpenBlockS 600で利用できるPacketiX VPNには,PacketiX BOXで利用できた専用管理ツールもブラッシュアップしたうえで統合されています。そのため,既存のPacketiX BOXユーザの方でも,安心して利用することができます。

PacketiX VPNの利用イメージは,図3を参照してください。OpenBlockS 600は,VPN ServerまたはVPN Bridgeとして動作させることができます。VPN Serverとして動作させた場合は,VPNBridgeまたはVPN Clientからの接続を待ち受け,VPN Bridgeとして動作させた場合は,設置先のネットワーク全体をVPNに参加させるための役割を果たします。

図3 PacketiX VPN 利用イメージ

図3 PacketiX VPN 利用イメージ

PacketiX Desktop VPN Business

PacketiX Desktop VPN Business(以下PacketiXDesktop VPN⁠⁠ とは, 前述のソフトイーサがPacketiX VPNに続くソフトウェアとして開発を行った,リモートデスクトップ専用のVPNソフトウェアです。会社や自宅のPCに対して,いつでもどこでも外出先からアクセスが可能になります。

同様の目的のためのサービスとして,⁠株)ソフトイーサが提供中のDesktop VPNオンラインサービスがありますが,本ソフトウェアを用いることで,共有のSaaS(Software as a Service)としてではなく自社内の専用サービスとして,リモートデスクトップ環境の構築が可能となります。

PacketiX Desktop VPNの利用イメージは,図4のような構成になります。OpenBlockS 600は,Desktop VPN Businessゲートウェイとして動作し,Windows パソコンにインストールした同サーバまたはクライアントからの接続を受け,通信を中継する役割を果たします。

図4 PacketiX Desktop VPN利用イメージ

図4 PacketiX Desktop VPN利用イメージ

管理インターフェース付きOSS

管理インターフェース付きOSSとは,各種のオープンソースソフトウェアに,頻繁に利用される機能の設定インターフェースを付与し,パッケージ化したものです。当初はネットワークのコアサービスであるDNS図5やDHCP,NTP,Syslogを提供します。また今後は,ユーザの皆様からの意見を取り入れながら,機能のブラッシュアップや新たなパッケージの開発を行っていくことになっています。

図5 DNS 設定画面

図5 DNS 設定画面