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第3回 FreeBSDで安心・快適通信【II】携帯でデータ通信を楽しもう

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利用するには,/boot/loader.confファイルに

hso_load="YES"

と記入して再起動するか,rootユーザで

# kldload hso [Enter]

とすればよい。また,GENERICカーネルを使っている場合は気にしなくてよいが,この際に「umass」モジュールも必須である。

準備ができたらiCON 225をマシンに挿入する。青いLEDが短かい周期(0.5秒)で点滅をくりかえし,電源が入ったことを知らせる。コンソールには一旦umass0としてアタッチされたデバイスが取り外され,改めてhso0が検出されたと表示される。

umass0: 

/dev/以下に,cuaHSO0 や ttyHSO0 といったデバイスが生成されるので,cu -l /dev/cuaHSO0として接続を開始する。⁠PINコードの入力」⁠接続先の指定」⁠接続確認」の3ステップである。

# cu -l /dev/cuaHSO0.0
Connected
at
OK
AT+CPIN=番号
OK
at+CPIN?
+CPIN: READY

OK
AT+CGDCONT=1,,"orange.ie"
OK
AT_OWANCALL=1,1,0
OK
AT_OWANDATA=1
_OWANDATA: 1, 10.23.128.19, 0.0.0.0, 80.10.46.232, 0.0.0.0, 0.0.0.0, 0.0.0.0, 72000

OWANDATA以下,自分のアドレス情報やDNSサーバの情報が表示されるので,別のウィンドウを開き,rootで指定を行う。

# ifconfig hso0 10.23.128.19/32 up
# route add default -interface hso0
# echo "nameserver 80.10.46.232" >> /etc/resolv.conf

あっけなく,接続終了である。ちなみに,hsoモジュールは「hsoctl」で動かすとさらに楽ちんで,

# hsoctl -p 番号 hso0
# hsoctl -a "orange.ie" hso0

と入力するだけでネットワーク接続完了,Ctrl-Cでhsoctlを終了するとネットワーク切断である。⁠http://orange.fr/」にアクセスして,購入したアカウントとパスワードを入力すればインターネットに出ることができる。

気になるネットワーク性能だが,留学先の研究室長先生の別荘(レ島)は3G基地局の目の前だったので,非常に高速な接続を堪能し,また妻の実家の別荘はGSMネットワークだったが,先週の「エコダウンロード法」を活用することで,トータル2時間の接続だけで万を超えるメールを処理することができた。iCON 225はフランスをはじめヨーロッパで広く流通しているようなので,海外にでかけるときは参考にされるとよいだろう。また,Windowsで動かない海外のドライバがあるとわかった時点でFreeBSD万歳三唱の声である。

著者プロフィール

三田吉郎(みたよしお)

東京大学 大学院工学系研究科 電気系工学専攻准教授。講義「電気磁気学」「わかる電子回路」やマイクロマシン研究の傍ら,FreeBSDの普及,開発に尽力する。FreeBSD ports committer。国際派を自任し,2007~8年9月までフランス国立情報学研究所(INRIA)招聘教授。共著書に「FreeBSD徹底入門」(翔泳社),「FreeBSD Expert」など。

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