Windows Azure通信

2012年11月20日号:Windows Azure Active Directoryの機能強化、Windows Azureがスパコン処理能力世界ランキングTOP500にランクイン他

Windows Azure Active Directoryの機能強化、ASP.NET Fall 2012 Updateでユーザ認証機能を簡単に組み込み(11/7)

Buildにて発表されたASP.NET Fall 2012 Update(Build Preview)により、Windows Azure Active Directoryを用いたユーザ認証機能を簡単にWebアプリケーションに組み込むことができるようになっています。Office365、オンプレミス環境のActive Directoryから同期する社内アカウント、もちろん、Windows Azure Active Directoryで作成したドメインを利用して認証できます。

その他に発表された機能強化は以下になります。

Web SSOの機能強化

SAML 2.0のサポート、WS-Federation によるサインアウトのサポート、アプリケーション IDにURIを利用可能になります。

Differential Query(差分クエリ)のサポート

Windows Azure Authentication Library(Windows Azure 認証ライブラリ)のアップデート

100%マネージドコードとして再構成され、WIF1.0 Runtime依存などが解消、.NET 4.0 Client Profileでも利用が可能になりました。

Windows Azureアクセスコントロールの名前空間にADのテナントをIDプロバイダとして利用可能に

Microsoftアカウント / Facebook / Google / Yahoo!の他、OpenID対応のIDを用いて認証可能になりました。

Windows Azureがスパコン処理能力世界ランキングTOP500にランクイン(11/13)

年2回発表されるスーパーコンピューターの処理能力世界ランキングであるTOP500にWindows Azureがランクインしました。TOP500は日本の理化学研究所の「京」が2011年6月および11月に世界1位となったランキングです。

今回、 2012年11月版のランキングで、Windows Azureは8,065コアで151.3TFlopsとなり、165位90.2%の論理性能比を達成しました。こちらはRDMA(remote direct memory access)によるInfiniBandを導入し、Windows AzureでHyper-V上に稼働する仮想マシンに展開されたWindows Server 2012で実現しています。ベンチマーク用の特殊な環境ではなく、Microsoft HPC Pack 2012とWindows Azureを利用してハイパフォーマンスコンピューティングが実現できます。

今後、Windows Azureで8コア&メモリ60GB、16コア&メモリ120GBの2種類のインスタンスが追加される予定となっており、InfiniBand with RDMAで提供されます。

なお、Microsoft HPC Pack 2012は2012年12月に提供開始予定です。

Windows Azure Training Kit 2012年11月版公開、Windows 8対応強化(11/15)

Windows Azure Training Kitの2012年11月版が公開されました。

Windows Azure SDK(2012年10月版)に対応、Visual Studio 2012およびWindows 8版が追加されています。また、Windows AzureモバイルサービスのWindowsストアアプリ開発コンテンツが拡充されています。

一括または個別に選択してインストールできるインストーラ形式になっている他、GitHubでも公開されています。

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