BSD界隈四方山話

第104回NetBSD 8.0リリースプロセス開始とFreeBSDスナップショット

FreeBSDスナップショット

開発版のFreeBSDを試験的に使いたいことがあります。たとえば新機能を試してみたいとか、新しいデバイスドライバを使いたいとか、バグが修正されていることを確認したいとか、などです。そういった場合にはFreeBSDスナップショットが便利です。

FreeBSDスナップショットはhttp://ftp.freebsd.org/pub/FreeBSD/snapshots/で公開されています。ソースコードをはじめISOイメージと仮想ディスクイメージが置いてあります。定期的に更新されていますので、その都度新しいデータが追加されています。

図1 FreeBSDスナップショット
図1 FreeBSDスナップショット
図2 ISOイメージ
図2 ISOイメージ
図3 仮想ディスクイメージ
図3 仮想ディスクイメージ

CURRENTをソースコードベースで追い続ける場合には常にビルドを実行する必要があります。スナップショットを利用すれば必要になったときだけ、そのときの最新版のISOイメージを取得するなどしてインストールすれば事足ります。必要になったときにこのURLを覚えておくと便利です。

NetBSD 8.0リリースプロセス開始

NetBSD 8.0 release process underwayが、NetBSD 8のブランチ(netbsd-8)が作成されたことと、NetBSD 8.0へ向けたリリースプロセスが開始されたことを伝えています。NetBSDプロジェクトではこのリリースへ向けたテストに協力して欲しいと呼びかけています。

NetBSD 7.0と比較したNetBSD 8.0の新機能はUSB 3.0のサポートとオーディオサブシステムのオーバーホールなどとされています。具体的なリリーススケジュールは発表されていませんが、今のところ状況は良好だと見られており、過去のメジャーリリース時のリリース期間と比べればより短い時間でリリースできそうだとしています。

OpenBSDは半年おきにリリースを実施しており、リリースエンジニアリングもほぼタイムライン通りに進む傾向があります。FreeBSDはリリースエンジニアリングチームからタイムベースのリリーススケジュールが発表され、それに沿うようにリリースエンジニアリングが行われます。NetBSDにはそうしたタイムベースのリリースプロセスはありませんが、今回は比較的短い期間でリリースされる模様です。

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