BSD界隈四方山話

第107回FreeBSD 11.1-RC1登場

FreeBSD 11.1-RC1登場

2017年7月1日(協定世界時⁠⁠、FreeBSD 11.1へ向けた最初の準備リリースとなるFreeBSD 11.1-RC1が公開されましたFreeBSD 11.1-RC1 Now Available⁠。ほとんどスケジュール通りに進行しています。このままリリースエンジニアリングが進めば2017年7月末にはFreeBSD 11.1-RELEASEが公開されるのではないかとみられます。

RC1は次のインストールイメージが公開されています。

  • 11.1-RC1 amd64 GENERIC
  • 11.1-RC1 i386 GENERIC
  • 11.1-RC1 powerpc GENERIC
  • 11.1-RC1 powerpc64 GENERIC64
  • 11.1-RC1 sparc64 GENERIC
  • 11.1-RC1 armv6 BANANAPI
  • 11.1-RC1 armv6 BEAGLEBONE
  • 11.1-RC1 armv6 CUBIEBOARD
  • 11.1-RC1 armv6 CUBIEBOARD2
  • 11.1-RC1 armv6 CUBOX-HUMMINGBOARD
  • 11.1-RC1 armv6 GUMSTIX
  • 11.1-RC1 armv6 RPI-B
  • 11.1-RC1 armv6 RPI2
  • 11.1-RC1 armv6 PANDABOARD
  • 11.1-RC1 armv6 WANDBOARD
  • 11.1-RC1 aarch64 GENERIC

armとarmv6のイメージですが、コンソールを持っていないボードでも利用できるように最初からユーザアカウントが用意されています。ユーザ名freebsd、パスワードfreebsdです。また、rootのパスワードも最初からrootに設定されています。利用する前にこの2つのパスワードは変更するようにしてください。ディスクイメージはFTPサイトからダウンロードできます。

BETA3からRC1への主な変更点は次のとおりです。

  • 複数のビルドツールに関するバグの修正
  • RPCクライアントコードにおけるuse-after-freeコードの修正
  • ntpd(8)の閏秒ファイルをアップデート
  • いくつかの仮想マシンサブシステムを修正
  • newfs(8)ラベルにおいて_の使用を許可
  • sa(4)ドライバでミューテックスを保持しているときに潜在的にリープが発生する問題を修正
  • ses(4)ドライバにおけるioctlハンドラのメモリリークバグを修正

FreeBSD/amd64のAmazon EC2 AMIイメージは次のリージョンに用意されています。

  • ap-south-1 region: ami-8aa8d6e5
  • eu-west-2 region: ami-3e20365a
  • eu-west-1 region: ami-b950b4c0
  • ap-northeast-2 region: ami-50449b3e
  • ap-northeast-1 region: ami-d2e9fab5
  • sa-east-1 region: ami-519af03d
  • ca-central-1 region: ami-e18e3185
  • ap-southeast-1 region: ami-4fd65e2c
  • ap-southeast-2 region: ami-d78192b4
  • eu-central-1 region: ami-6f71d000
  • us-east-1 region: ami-53625e45
  • us-east-2 region: ami-c53716a0
  • us-west-1 region: ami-788fa318
  • us-west-2 region: ami-121b0a6b

amd64およびi386のシステムを使っている場合には、freebsd-update(8)ユーティリティを使って「freebsd-update upgrade -r 11.1-RC1; freebsd-update install; shutdown -r now」⁠freebsd-update install; shutdown -r now」⁠freebsd-update install」のように実行することでアップデートが可能だとされています。

パッケージで提供されているQEMUにはAArch64 UEFIブートファームウェアは含まれていませんので、arm/armv6の仮想マジンイメージを使う場合にはFreeBSD arm64/QEMUの内容を参考にしながらQEMUを用意するとともに、次のような感じでコマンドを実行してみてください。

qemu-system-aarch64 -m 4096M -cpu cortex-a57 -M virt -bios QEMU_EFI.fd -serial telnet::4444,server -nographic -drive if=none,file=VMDISK,id=hd0 -device virtio-blk-device,drive=hd0 -device virtio-net-device,netdev=net0 -netdev user,id=net0

上記コマンドのVMDISKの部分を実際の仮想マシンイメージのファイルに置き換えてください。

勉強会

第65回 8月24日(木)19:00~FreeBSD勉強会

内容は検討中(会場:ヴァル研究所 セミナールーム)です。登録はこちらから。

FreeBSD勉強会 発表者募集

FreeBSD勉強会では発表者を募集しています。FreeBSDに関して発表を行いたい場合、@daichigotoまでメッセージをお願いします。1~2時間ほどの発表資料を作成していただき発表をお願いできればと思います。

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