ソロソロ来るゾ! Google Cloud Platform!

第2回 Google Compute Engineを使ってみる

この記事を読むのに必要な時間:およそ 3 分

Google Compute Engineの特徴

Google Compute Engine(GCE)にはKernel-based Virtual Macnihe(KVM)が利用されています。GCEはGoogleの検索・Gmail・マップなど各種サービスと同じハードウェア・ソフトウェアスタックで提供されています。

高速・お手軽! Linuxでもコンソールいらずでログイン可能

GCEは3種類の方法で操作できます。

  • Developers Console(ブラウザで操作するWeb管理画面)
  • gcloudコマンド
  • API

GCEを利用するとインスタンスを起動してからログインできるようになるまでの時間の短さに驚きます。他のクラウドだと操作からログインできるようになるまでに数分かかることが多いですが,GCEは操作から30秒程度でログインできる状態になります。

起動が完了したらDevelopers Consoleから,ブラウザのみでSSHログインできます。Tera TermやPutty,ターミナル.appなどを使わずにログインできるのは大変便利です。

インスタンスを作成するときには以下を指定します。

  • インスタンス名
  • リージョン・ゾーン
  • スペック(インスタンスタイプ)
  • OSイメージ
  • ディスクサイズ・タイプ(標準/SSD)
  • ネットワーク(ネットワーク自体,ファイアウォール,ロードバランサ)

自動的なアカウント管理

起動したインスタンスのログインアカウントはGoogleアカウントです。Google提供のインスタンスイメージを使うと自動的にUNIXユーザを作成してくれます。Google Cloud Platform(GCP)は他のクラウドのようなマスターアカウント制ではなく,あるGoogleアカウントが作成したプロジェクトに他のGoogleアカウントが参加する形をと取ります。GCP側でプロジェクトに参加しているGoogleアカウントを基に,UNIXユーザを作成してくれるのです。

図1 GCPのプロジェクト・アカウントと他のクラウドのアカウント

図1 GCPのプロジェクト・アカウントと他のクラウドのアカウント

ガチのライブマイグレーション

GCEのインスタンスはクラウド基盤側の物理サーバの影響を受けづらいのも特徴の1つです。他の多くのクラウド基盤はインスタンスが稼働する物理サーバのメンテナンスの都合でインスタンスの停止・起動などを行う必要がありますが,GCEの場合はクラウド基盤側で別の物理サーバにライブマイグレーション(無停止で引越し)してくれるので,クラウド基盤側の都合に振り回されることがありません。

この無停止という謳い文句がクセモノで,大抵のクラウド基盤の場合は引越し中に1~2秒操作・応答不能になるものですが,GCEでは完成度が非常に高く,RightScaleが負荷テストしたところGCEでは全く気づかないうちにライブマイグレーションが完了したそうです。

このライブマイグレーションのために,GCEではインスタンスが稼働する物理サーバが予告なく変更になります。このため,他のクラウドでたまにやらねばならなくなるインスタンスガチャ(特定の基盤スペックのインスタンスができるまで作成し続けること)が不要,というより意味がなくなります。

データセンターロケーション

2015年2月時点のリージョン・ゾーンは以下のとおりです。ゾーンごとに利用できるCPU世代が異なります。

  • USリージョン
    • us-central1-a(Sandy Bridge)
    • us-central1-b(Sandy Bridge)
    • us-central1-f(Ivy Bridge)
  • Europeリージョン
    • europe-west1-a(Sandy Bridge)⁠Deprecated]
    • europe-west1-b(Sandy Bridge)
    • europe-west1-c(Ivy Bridge)
  • Asiaリージョン
    • asia-east1-a(Ivy Bridge)
    • asia-east1-b(Ivy Bridge)
    • asia-east1-c(Ivy Bridge)

近めのところのレイテンシを都内OCN回線からpingで測ってみたところ,以下のとおりでした。日本にはないようですが,とはいえGoogle本体は特に問題なく利用できているわけで,レイテンシが超重要なサービスは工夫が必要そうです。

ともあれ早く日本進出してほしいですね。

ゾーン レイテンシ
asia-east1-a 45msec
asia-east1-b 45msec
us-central1-a 140msec

著者プロフィール

馬場俊彰(ばばとしあき)

株式会社ハートビーツ 技術統括責任者。

電気通信大学の学生時代に運用管理から業界入り。MSPベンチャーの立ち上げを手伝った後に,中堅SIerにて大手カード会社向けJavaプログラマーを経て現職。現在インフラエンジニアとして活動中。インフラエンジニア勉強会hbstudy主催。最近の興味は写真とPythonプログラミングとクラウドの活用。大好物はカレー。静岡県の清水出身。

URLhttp://heartbeats.jp/
Twitter@netmarkjp

コメント

  • 誤記ではないですか?

    Macnihe ×
    Machine ○

    Commented : #1  田中 英敏 (2015/12/09, 15:58)

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