MRTGを使ったネットワーク監視技法

第9回 rrdtoolを使う

この記事を読むのに必要な時間:およそ 2 分

実行

この設定で,保存データは従来の形式に代わって,RRD形式で作成されるようになります。

# ls /usr/local/apache2/htdocs/mrtg2/192.168.1.201
192.168.1.201_65539.rrd

もし,この.rrdファイルが作られない場合には,cronの実行ユーザ宛に届いているメールを見てください。エラー情報が記載されていると思います。サブディレクトリに書き込み権限がない場合などを含め,すぐに原因がわかると思います。

グラフを見る

rrdtoolのパッケージには,簡単にグラフを見るためのユーティリティは含まれていません。このため他から持ってこなければなりませんが,その1つに「14all.cgi」があります。14all.cgiはPerlで作られたCGIで,設定が簡単でMRTGのindexmakerも含めて,親和性が高いのが特徴の一つです。

14all.cgiはhttp://my14all.sourceforge.net/からダウンロードできます。"The CGI itself"のところに,"14all.cgi v1.1p25"がありますので,これを取得し,以下のパスに保存します。

/usr/local/apache2/cgi-bin/14all.cgi

ファイル名は,ここにあるように"14all.cgi"にしてください。

次にこのファイルの修正です。修正箇所は以下のとおりです。

63行目$cfgfile = '';
$cfgfile = 'mrtg2.cfg';
66行目$cfgfiledir = '';
$cfgfiledir = '/usr/local/mrtg-2/conf';
632, 692行目(2箇所同じステートメントがあり,両方を変更する)
print $q->header(@httphead), $q->start_html(@htmlhead);
print $q->header(@httphead,-charset=>'EUC'), $q->start_html(@htmlhead,-lang=>'ja-JP');

なお,632, 692行目の修正は,日本語が文字化けしないように表示するためのものです(参考:http://www.hrst.jp/2009/02/14allcgi.html)⁠

さて,最後に,indexmakerを使い,index.htmlを再作成します。indexmakerは,mrtg.cfgなどの設定をファイルを読み込んだ際,rrdtoolが使われていると,index.htmlに/cgi-bin/14all.cgiを起動するような記述に変わります。

これで,http://(サーバのアドレス)/mrtg2/にアクセスしてください。以下のグラフが表示されれば成功です。グラフをクリックすれば,1週間,1ヵ月,1年のグラフも表示されます。

 14all.cgiを使ったアクセス画面

図 4all.cgiを使ったアクセス画面

他の閲覧ソフトウェア

今回は,簡単にrrdtoolを使ってできたデータを閲覧するために,14all.cgiを取り上げました。rrdtoolの閲覧ソフトウェアの作成はあまり活発とは言えない状況ですが,他にもいくつか作られていますので,ご紹介しておきます。

mrtg-rrd.cgi

14all.cgiより見栄えがいい気がします。取り扱いは14all.cgiとあまり変わりませんが,より高速にCGIを処理できるようにFastCGIと組みあせた使用法が推奨されています。

http://www.fi.muni.cz/~kas/mrtg-rrd/

routers2.cgi

「Using MRTG with RRDtool and Routers2」という書籍を書かれたSteve氏がその書籍でも紹介し,またWebサイトでも公開しているツールです。見た目はだいぶ派手な感じがします。

http://www.steveshipway.org/software/

,

著者プロフィール

田村吉章(たむらよしあき)

1962年群馬県生まれ。東京理科大学理工学部数学科卒。専門は数値解析。85年から金融機関に勤務。システム開発部門,有価証券のリスク管理部門を経た後,システム監査に従事。公認情報システム監査人(CISA)。主な業務に社内ネットワークの企画・構築の他,有価証券のプライスモデルの実装やValue at Risk(VaR)算出などを行う市場リスク管理システムの構築などがある。