Ubuntu Weekly Recipe
第7回 EeePCでUbuntuを使う/無線LANドライバの追加
無線LANドライバの追加/Atheros製品の場合
Atheros製の無線LANデバイスを動作させる場合,Linux上ではmadwifiを用います。madwifiはUbuntuの標準配布物にも含まれていますが,バージョンが古い等の理由で正しく認識できない場合があります。
このような場合,madwifiの最新版を手動でインストールすることで対処が可能です。対処は次のように行います。
まず,既存のmadwifi(標準配布物の,linux-resticted-modulesに含まれるもの)を無効にするため,/etc/default/linux-restricted-modules-commonを修正します。
修正前:
DISABLED_MODULES=""修正後:
DISABLED_MODULES="ath_hal"そのままでは既存のmadwifiがロードされていて,インストールに支障があるため,ドライバをアンロードします。
$ sudo ifconfig ath0 down $ sudo modprobe -r ath_pci
madwifiの最新版をダウンロードし,展開します。
$ wget http://downloads.sourceforge.net/madwifi/madwifi-0.9.4.tar.gz $ tar xzf madwifi-0.9.4.tar.gz $ cd madwifi-0.9.4/
ドライバをビルドし,インストールします。以下の例では念のためdepmod -aを実行していますが,通常はmake install時に自動的に実行されるため,不要なはずです。
$ make $ sudo make install $ sudo depmod -a $ sudo modprobe ath_pci
なお,カーネルの「セキュリティアップデートではない更新」(ABI番号が変更になる更新)が行われた場合,ドライバのビルド・インストールを再度やりなおす必要があります。
無線LANドライバの追加/EeePCの場合
EeePCも標準ではAtheros製無線LANデバイスが搭載されていますが,チップの関係で,特有のパッチを必要とします。
Ubuntuのコミュニティドキュメントの,EeePCの項目を参照してください。
なお,この手順ではsudo chmod 644 /etc/init.d/linux-restricted-modules-commonを実行していますが,これは現在のEeePCでは無線LANモジュール以外にRestricted Modulesを利用するデバイスが存在しないため,仕組みそのものを無効にしても問題ないためです。通常は/etc/default/linux-restricted-modules-commonでデバイス単位でdisableするようにしてください。
無線LANドライバの追加/Ranlink製品の場合
Ralink製品は日本国内ではUSB無線LANデバイスなどによく利用されています(無線LANルータなどにも良く使われているのですが,あまり意識する機会はないでしょう)。
Ralink製品のドライバはUbuntu標準ではlinux-ubuntu-modulesパッケージに含まれており,linux-restricted-modulesと同様,標準配布物でインストールされるようになっています。が,特にUSB無線LANデバイスの場合,標準の(古い)ドライバでは動作しないことが多いようです。
Ralink製品のドライバは,http://www.ralinktech.com/ralink/Home/Support/Linux.htmlからダウンロードが可能です。利用している製品にあったドライバを利用してください。製品のデバイス名が不明な場合,前述のlshwコマンドを用いて確認することができます。
ここではRT2870のドライバを例に説明します。
ドライバをダウンロードし,展開します。
$ wget http://www.ralinktech.com.tw/data/drivers/2007_1220_RT2870_Linux_STA_v1.2.1.0.tar.bz2 $ tar jxf 2007_1220_RT2870_Linux_STA_v1.2.1.0.tar.bz2 $ cd 2007_1220_RT2870_Linux_STA_v1.2.1.0
ドライバをビルドし,インストールします。madwifiの場合と同様,「念のため」depmod -aを実行しています。 なお,Makefileの出来が悪く,make時に/tftpbootへ書き込む権限がないとmakeが失敗するため,make時点からsudoで実行する必要があります。
$ sudo make $ sudo make install $ sudo depmod -a $ sudo modprobe rt2870sta
/etc/modprobe.d/rt2870staを新規作成し,rt2870staをra0として認識するようにaliasを設定します。また,/etc/modulesでrt2870staをロードするように設定します。
/etc/modprobe.d/rt2870sta
alias ra0 rt2870sta/etc/modules
(以下を末尾に追加します) rt2870sta- 参考になるドキュメント
- EeePC関連のWikiページ
http://wiki.eeeuser.com/ - EeePCに関するUbuntuのコミュニティドキュメント
https://help.ubuntu.com/community/EeePC - Debian WikiのEeePCのページ
http://wiki.debian.org/DebianEeePC - 無線LANデバイスの対応状況
https://help.ubuntu.com/community/WifiDocs/WirelessCardsSupported
Ubuntu Weekly Recipe
-
EeePCでUbuntuは使えるの?
安い、軽量で巷を騒がせているASUS EeePC。国内ではWindows XPを乗せたマシンが発売されており、SDカードを利用してUSBブート形式でLinuxをインストールして利用している人もとらほらといるようだ。さらに、最近では画面解像度を向上した次期EeePCが発表さ...
Tracked : #1 Linux つれづれ日記 (2008/03/11, 20:24)


